日産自動車は、日産ブランド車のフロントマスクに共通デザインを取り入れる。中国をはじめとする新興国市場での販売ウエートが高まってきたことに対応したデザイン部門の取り組みとなる。さまざまな新興メーカーが誕生している中国市場などにおいて、日産車の存在感を維持・向上させることが目的。このため市場の中で日産車を埋没させないために、今後数年間かけて、消費者が一目で日産車とわかるようにするためのフロントマスクの確立を目指す。
同社は、これまで「世界をリードするデザインで強いブランドを確立する」ことをデザインの目標とし、クリアー、クリエイティブ、コンシステンシー(一貫性)、カスタマーフォーカスの四つをデザインポリシーに掲げて「使う人の気持ちを形に変える」デザインの実現に取り組んできた。このなかで2代目「キューブ」「GT―R」では、日本の伝統や現代文化をベースとした独自のデザインを世界市場に発信した。
一方で、同社の世界販売台数の3分の1が、BRICsを中心とした先進国以外での販売となり、今後もその販売ウエートが増していくと予測。とくに急成長を遂げている中国では、日産が力を入れている電気自動車においても、新興メーカーが乱立する状態になってきた。
この日産車の販売台数が伸びる可能性が高い市場の中で、日産が培った技術や品質の優位性を示していくためには、街中で他銘柄車と混在した状況下でも消費者が日産車を区別できるようにするデザインが不可欠と判断。コンパクトカーやスポーツカー、SUV、ミニバンなど多種多様な商品に共通性を持たせるため、フロントマスクに共通デザインを取り入れることとした。
[2009年11月2日 23時1分 日刊自動車新聞 ]