ホンダはハイブリッド車「インサイト」の販売台数で上位の成績を収めた全国の販売会社の営業担当者を、10月に鈴鹿サーキットで開催される「F1日本グランプリ」の観戦に招待する。特定モデルの販売実績に応じて、営業担当者に報奨を授与するのは、ホンダでも珍しい。インサイトは新モデル投入から7カ月以上が経過し、受注台数は一時の急ペースと比較すると落ち着きが見え始めている。年末以降の需要期に向けて、拡販に向けた機運を盛り上げる狙いもある。
ホンダがF1グランプリの観戦に招待する営業担当者は全国合計で約500人。都道府県別の「ホンダ会」がインサイトの販売台数実績を考慮して対象者を選出する。
ホンダではこれまで、年間や半期などの一定期間中に優秀な営業実績をあげた担当者を集めて表彰などを実施していた。ただ、これは期間中の総販売台数などを評価軸とすることが通例で、特定モデルの販売実績のみを考慮して報奨するケースはほとんどなかった。
インサイトは09年2月の発売で、8月までの累計販売台数は5万4550台(日本自動車販売協会連合会調べ)。4月には1万台を超える販売実績を残して登録車の車名別販売ランキングで第1位を獲得した。5月以降も8183台、8782台、1万210台、7900台と、各月とも当初の月販目標としていた5千台を大きく上回る実績を残している。ただ、車名別ランキングでは5月に3位、6月以降は4位を続けており、同じハイブリッド専用車であるトヨタ自動車「プリウス」と比べると台数では大きく離れている。
ホンダは10月からの下期の国内販売で弾みをつけるためにも、インサイトを中心とするエコカーの販売に力を入れていく。このため、インサイトの販売実績上位者をF1観戦に招待することにより、営業現場でのモチベーション向上につなげていく考えだ。
[2009年9月29日 20時35分 日刊自動車新聞 ]