村上開明堂は、ディスチャージヘッドランプに対応した防眩ミラーの提案を始める。ミラー表面にシリカとクロムの合金を蒸着させたもので、ディスチャージ特有の青白い波長の光を大幅にカットする。従来のハロゲンランプに対応したミラーは、ディスチャージの波長を通常のミラーよりも強く反射してしまう問題があった。自動防眩ミラーの廉価版として、コスト削減のニーズに応える。
ハロゲンに対応した従来ミラーが青色のコーティングを施してあるの対し、新型は緑色。青色のコーティングはハロゲンの持つ暖色系の光には有効だが、ディスチャージの光には逆効果となる。同社は「ディスチャージランプがハロゲンよりまぶしいと思われている理由には、ハロゲン対応のミラーの影響も十分に含まれる」とする。ハロゲン対応ミラーは普及したものの、ディスチャージ搭載車が増え、防眩ミラーの改善が求められていた。
これまで御料車に採用されたことがあったが、量産車への本格的な提案は初めて。蒸着の膜厚を一定に保つ量産技術の確立が課題だったがこれを解決し、生産コストの低減にめどをつけた。サイドミラー向けとして提案する。
ディスチャージランプは、従来のハロゲンランプに比べ電力効率がよく長寿命なのが特徴。光の色味が太陽光に近い、光の散乱が少なくより遠くまで明るく照らすなどの理由から、夜間のドライバーの視界を確保する上でも有効とされる。
[2009年11月5日 21時23分 日刊自動車新聞 ]