三菱自動車の2010年3月期の国内営業利益が、00年の連結決算公表以来、初めて黒字化する見込みだ。販売会社の統廃合などを推進した中期経営計画「ステップアップ2010」の成果がここにきて表面化し、50億円の営業黒字となるもよう。黒字転換が実現すれば、中計策定当初に計画した10年度での国内黒字化を前倒しで達成することになる。
三菱自が3日発表した09年4〜12月期連結決算によると、09年10〜12月期は増収増益となり、5四半期ぶりに当期利益の黒字転換を果たした。前年同期比では販売台数減や円高の影響で減収減益となったものの、通期見通しは据え置き、期初計画通り当期利益の黒字化を目指す。
10年3月期の国内営業利益は50億円を確保する見込み。販売管理費などのコスト削減を積み重ねたほか、08年度から取り組んでいる中期経営計画販売網の効率化が奏功した。10年1月1日時点の国内連結対象販社数は112社、新車販売拠点数は710カ所となっており、08年度期初の120社710拠点から販売ネットワークのスリム化が進んでいる。
3日に発表した通期の国内販売台数見通しは、前回公表値から1万台減の17万台に修正したものの、新型車「RVR」の投入などにより、登録車は前年実績を1万3千台上回る6万7千台を計画する。エコカー減税・補助金の影響により、軽自動車の販売ボリュームが縮小する一方で登録車の減税対象車を拡充し、年度末商戦での飛躍を狙う。
[2010年2月9日 18時21分 日刊自動車新聞 ]