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試乗インプレッション

スズキ・スイフトスポーツ(FF/6MT)

2012年3月23日

【スペック】全長×全幅×全高=3890×1695×1510mm/ホイールベース=2430mm/車重=1050kg/駆動方式=FF/1.6リッター直4DOHC16バルブ(136ps/6900rpm、16.3kgm/4400rpm)/価格=168万円(テスト車=174万3000円/ディスチャージヘッドランプ=6万3000円)

■MT賛歌!

スズキ・スイフトスポーツ(FF/6MT)……174万3000円

従来型ではMT仕様の販売比率が7割に上ったという「スイフトスポーツ」。これはスポーツカー好きのノスタルジアか? それとも現実派のロジカルな選択か? ワインディングロードで考えた。

■MT界の旗手

従来型では5段だったマニュアルトランスミッションが6段に。2〜5速をクロスレシオ化し、6速を「燃費ギア」としている。
ステアリングはチルト(調整幅40mm)とテレスコピック(同36mm)の調整が可能。
M16A型1.6リッター直4エンジンは136psと16.3kgmを発生する。JC08モードの燃費値は14.8km/リッター。

ATの技術革新のおかげで、ギアシフトの面白さを実感する人は、かえって増えているように思う。指先でシフトパドルをシャカシャカするだけで、簡単に変速させてエンジンブレーキを使ったり、エンジン回転を下げて燃費を稼いだり容易に行える。もっとも、限られたパワーを有効に引き出す手段としてなら、今でもATよりMTの方が優れていることは知られている。

とはいえ、MTは操作する楽しみはあっても、クラッチ操作を苦手とする人もいるだろう。最近の技術はエンジンに低速トルクを与え、問題のクラッチ操作さえ“省略”してしまったが、それですべて解決かというと、そうではない。

さて、そこで「MTに乗ってみようか」と思った時、われわれの周囲にはMT仕様が手に入りにくい状況にある、という現実に直面することになる。スポーツカーでさえ、いまどきはほとんどがATなのにも愕然(がくぜん)とさせられる。日本車ならそんなこともないだろうというのは幻想だ。比較的求めやすい価格帯には、「ヴィッツRS」「オーリスRS」「デミオスポーツ」ぐらいしかないのだ。そんな状況の中にあって、「スズキ・スイフトスポーツ」はMT車の旗手として君臨する。

エンジンの排気量は1.6リッターと先代型と変わらず、自然吸気で136ps/6900rpmと16.3kgm/4400rpmを発生する。そして注目のMTギアボックスは5段から6段になった。1速で目いっぱい引っ張って2速に上げると、思ったほどクロスしておらず、回転落差は大きい。「なーんだ」とガッカリすることなかれ。その後が素晴らしいのだ。

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