■シューマッハー、タイトルを諦める
労せずしてトップの座を手に入れたアロンソ。いや、若干劣勢なマシンで最後までベストをつくしたアロンソにとっては、労を重ねて手に入れた10点だったかもしれない。
53周のレースを走りきり、真っ先にチェッカードフラッグを受けたアロンソは、マシンをハデにシェイクし、ウィニングラン後はお得意の“ポーズ”で喜びをあらわした。
いっぽう、シューマッハーはピットへと戻ると、さばさばとした表情でチームクルーたちと握手を交わし、首脳陣たちと抱擁し、静かにレースを終えた。
レース後、ドライバーズチャンピオンシップは終わったと敗北宣言。ルノーに9点差をつけられている、フェラーリのコンストラクターズタイトル奪還に協力する旨を語った。
アロンソ126点対シューマッハー116点。もちろん、最終戦ブラジルGPで何が起こるかはわからないが、あのシューマッハーがあまりにも簡単にタイトルを諦めてしまったことは驚きである。
速く、確実で、まだまだポテンシャルがある37歳は、モチベーションを失ったゆえに引退を決めたのか。それとも、引退を表明したことにより、周囲がシューマッハーのやる気を奪ってしまったのか。
今年最後、シューマッハー最後のレースは、10月22日、ブラジルで行われる。