トヨタの無料カーナビアプリ「TCスマホナビ」を試してみた

2017.05.10 10:00

最近ではカーナビの代わりに、スマートフォンで利用できるカーナビアプリを活用している人が増えている。車載ナビは、古くなると地図の更新にも高額な料金が必要となるほか、ナビ画面は車内エンターテインメントで使うため、別の画面で地図を見たいというニーズにも、スマホナビはちょうどいい。

スマホで使えるナビには、以前にも紹介した「Yahoo!カーナビ」など、有償、無償を含めて多くの選択肢がある。今回はそんな中から、昨年冬に登場した、トヨタの「TCスマホナビ」をチェックする。

トヨタの「T-プローブ交通情報」が無料で利用できる

「TCスマホナビ」はAndroid用、iOS用がそれぞれ用意されているスマホ用ナビアプリだ。利用料金はかからず、完全無料で搭載されているすべての機能が利用できる。

最大の特徴は、トヨタの純正カーナビなどでも採用されている、「T-プローブ交通情報」が利用できること。また、実際にクルマが走ったことがわかる、「通れた道マップ」も常時表示可能。これは災害時などに活用できる機能だ。

早速利用してみよう。アプリをダウンロード後、起動すると利用規約が表示されるので「同意する」をタップする。簡単な説明が表示できるので、それらをフリック操作で送ると、地図や基本データがダウンロードされ、ナビが利用できるようになる。

画面の表示は非常にシンプルだ。コンビニやガソリンスタンドなどの周辺施設は表示されるが、情報量はそれほど多く表示しない。

メイン画面は左上に、2D/3D表示の切り替えボタン、方位磁石を配置。左下に「通れた道」機能への切り替えボタンと「T-Probe」情報の表示ボタン、画面を自車位置に移動するボタンを配置。右下には、縮尺切り替えボタン、目的地検索ボタン、そして設定ボタンなどを配置している。

: 表示に派手さはなく、シンプルな印象。縮尺を100m以下にすると家のシルエットも表示される

目的地へのルート案内をするためには、まず「目的地検索」を行う。ボタンをタップすると画面が切り替わり、フリーワードや、住所、電話番号などで検索ができるほか、ジャンルや自宅、登録地点が選択できるようになる。また、地点登録したスポットから、よく行く場所6つを、「目的地検索」画面の下部に、ショートカット登録できる。

フリーワードでの検索では、入力したキーワードに近いカテゴリーや登録された店舗名、駅名を表示するほか、データベース検索が可能。この目的地検索機能では、「Yahoo! Open Local Platform」とも連携しているため、より多くの目的地情報を見つけることができる。実際に多くの目的地を検索してみたが、ローカルなお店も探すことができた。