クルマ雑誌の編集部に潜入!「カーセンサー」

コンビニなどでよく見かける中古車情報誌『カーセンサー』。以前は、厚みがあり存在感のある本でしたが、少し前からスタイリッシュに変化していることに、気づいた方もいるかもしれません。

1984年にスタートした『カーセンサー』は、2017年1月に全面リニューアルを行い、価格も100円になりました(一部地域を除く)。リニューアル後も中古車情報誌であることに変わりはありませんが、クルマに詳しくない人でも手に取りやすく、気軽に読んでいただけるような誌面となっています。今回は、編集長の西村泰宏さんに、リニューアルしたカーセンサーの狙いや制作の裏側を教えていただきました!

中古車情報誌からカーライフを提案するクルマ雑誌へ

まず目に入るのは、柔らかでおしゃれなイラストの表紙です。以前の表紙は、クルマをスタジオで格好良く撮影したもの。そこからは大きくイメージチェンジを図ったように見えますが、どんな意図があったのでしょうか。

今回、お話を伺った編集長の西村泰宏さん

「現在の表紙は、イラストレーターの方に描いていただいています。リニューアルのコンセプトは、『物の紹介』ではなく『クルマを使った新しいライフスタイル提案』です。あくまでも主役はクルマではなく人だと感じられるよう、温かみのある表紙にしました」

誌面では、毎号異なるテーマに沿ったカーライフ特集を展開中。『どうせならクルマでおしゃれ、してみない?』や『有名人が語ってくれたマイカー満足論』など、中古車を本気で買いたい人はもちろん、自分のライフスタイルにあったクルマ選びができる企画が展開されています。ちなみに、このリニューアルで読者の女性比率が上がったそうです!

10名で挑む新たな挑戦、「クルマ買うならカーセンサー」

今回のリニューアルは、約3年前からスタートしたそう。現在は10名の編集スタッフがネットの記事も担当しながら、おもしろいコンテンツ作りに邁進しています。

編集部におじゃました印象は、とにかく明るくて元気!

「本の企画の方向性は、1年ほど前に決めていますが、季節性なども取り入れながら、どんな提案が読者のみなさまにより受け入れてもらえるか、編集部全員で模索しながら取り組んでいます」

本とネット、連動する2つの媒体はどちらも中古車情報を扱うモノではあるものの、はっきりと差別化されている点も注目です。

「本に掲載している中古車情報は、価格帯別に掲載をし、どんなクルマがいくらぐらいで買えるのかがわかるようにしています。まだ車種も決まっておらず、ぼんやりと『クルマがほしい』と考えている方のクルマ選びを、具体的にカタチにしていく手助けができれば嬉しいですね。欲しいクルマのカタチが見えてきたら、ネットで実際にクルマ探しもできるのがカーセンサーです」

季節性も大切にしながら決められている企画は、さまざま人のライフスタイルが紹介されている

パワーアップしたカーセンサーが目指す先は、「クルマ買うならカーセンサー」という世界。リニューアルの裏に、さまざまな“ユーザー目線”が隠されているのが、本当によくわかるお話でした。

カーセンサー
発行元:リクルート
発売日:毎月20日発売、一部地域は24日、9日
価格:100円(税込)、一部地域は154~205円(税込)
ウェブサイト:http://www.carsensor.net/

(文・おおしまりえ+ノオト 写真・小鮒康一)

[ガズー編集部]

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