ミニバンで聞きたい新曲登場！「走りのセダン」で話題になったBUBBLE-Bさんインタビュー

クルマ好きを中心に話題を巻き起こした「走りのセダン ～Driving Pleasure～」のリリースから待つこと約8年、待望の新曲「爆走ミニバン ～Highway Star～」をリリースしたBUBBLE-B feat. Enjo-G。今回は新曲の誕生秘話をお伺いするべく、作曲を担当したBUBBLE-Bさんを訪ねて京都まで足を延ばしてきましたよ！

▼爆走ミニバン ～Highway Star～
https://bubble-b.bandcamp.com/album/highway-star

――前作から8年とかなり間が空いてしまいましたね。

曲の構想自体は3～4年前からあったのですが、自分が仕事の都合で京都に引っ越しをして忙しくなってしまい、なかなかスイッチが入らない期間があったんです。ただ、今年に入って調子が上向いてきて、4月にリリースした『118』というアルバムは1ヶ月で全曲作れたので“これはイケる”と思って一気に再始動しました。

▼118
https://bubble-b.bandcamp.com/album/118

――今回はまた「ミニバン」と意外なジャンルをテーマにしましたね。

ミニバンって熱心なクルマ好きの人たちから否定されがちな車種じゃないですか。それにノリノリなダンスミュージックを合わせることで違和感が生まれて、結果的に頭に残るんじゃないかと思ったんです。それにミニバンの車名って強いイメージのものが多いじゃないですか。ヴェルファイアとか。

――曲中に出てくる車名のチョイスは大変だったのではないですか？

そうですね、売れてるミニバンを挙げるとメーカーが偏ってしまうので、そこがちょっと悩んだところでした。最終的には語感重視で車種を絞りましたが、ミニバンらしいミニバンを選ぶという裏テーマもあったりしますよ。

――歌を担当したEnjo-Gさんの声も相変わらずで安心しました。録音での苦労などはありましたか。

実は2015年に一度録音をしたのですが、機材トラブルでちゃんと録れていなかったんです。後日Enjo-Gさん単独で再録してもらったのですが、今度は“ミニバン”のイントネーションがおかしくてボツに。なんといってもEjno-Gさんはクルマに興味がないらしく、発音したこともなかったとのことで、正しいイントネーションを伝えてから歌ってもらってるんです。

――ええっ、そうなんですか!?

そもそも自動車の免許も持っていなくて、全くクルマとは無縁の生活をしているので、発音は難しいのかも知れないですね。 “ミニバン”の言い方が“ミニバァン↑”になってましたし（笑）。これは違和感あるな、と……。

――前作はユーロビートでしたが、今作はギターロックにしたのはなぜですか？

ミニバンを買うクルマ好きのお父さんって、本当に欲しいクルマと家族への想いの葛藤があると思うんです。メーカーもそこは分かっていて、所帯じみた感じを消すために立派なグリルやメッキパーツを多用して“お父さんの強さ”を表現している。そこにカー用品店で買ったドレスアップパーツを少しずつ装着して、チョイ悪を演出しているお父さんの反骨精神がギターロックにピッタリだと考えました。

――ちなみにBUBBLE-Bさんは車内でどんな音楽を聴かれるのでしょうか？

車内では山下達郎や角松敏生などを聴いていますが、一番よく聞くのはラジオですね。車内ではリラックスしたいので、ゆったりした気持ちでドライブを楽しんでいます。

――意外ですね！　最後に読者の方に伝えたいことがあれば！

ミニバンの中でこの曲を聴いてみてください。2曲目の吉田純也さんの歌うバラードバージョンもぜひ聴いていただきたいです！

▼BUBBLE-Bさんプロフィール
作曲・DJ・飲食チェーン１号店ジャーナリスト。滋賀出身、川崎在住を経て、京都在住。
BUBBLE-B feat. Enjo-Gとしてのユニット活動。
外食チェーン店の１号店を巡ることをライフワークとし、2013年に大和書房より書籍「全国飲食チェーン本店巡礼　～ルーツをめぐる旅～」を上梓。

（小鮒康一＋ノオト）

[ガズー編集部]

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