新型カムリ登場! カムリの歴史を振り返る(前編)
先日、新型カムリが登場しましたが、実はこれ1980年の登場の先代のセリカ・カムリから数えると、10モデル目なのです。そこで今回は初登場から最新型まで、カムリの歴史を振り返ってみましょう!
初登場 (A40/A50型: 1980~82年)
カムリが初めて登場したのは1980年のこと。当初は「セリカ・カムリ」という名前であり、その名の通りセリカの4ドアセダン版として登場しました。コンセプトは「走行性能に優れた高級スポーティセダン」であり、実のところはカローラ店向けに仕立てられたカリーナの兄弟車でした。しかし、一部グレードにはカリーナにはない4輪独立サスペンションが採用され、「セリカ」の名前に恥じないスポーティセダンに仕上がっていたのです。
1代目 (V10型:1982~86年)
セリカ・カムリの登場から早くも2年余りでフルモデルチェンジを果たしたカムリ。ここから「セリカ」の名前は外れ、「カムリ」が正式名称になりました。また大きく変わったのが駆動方式。初代の後輪駆動から一転、前輪駆動へとなり、「小型高級FWDセダン」と謳っていたのです。また、この代から兄弟車としてビスタが登場。ビスタにはカムリに設定されなかった(輸出仕様を除く)5ドアハッチバックも存在していました。
2代目 (V20型:1986~90年)
2代目へとモデルチェンジを果たしたカムリは、当時流行していた「ハイソカー」のマークIIなどのイメージを盛り込んだデザインとなり、87年にはV6エンジンを搭載した「プロミネント」が登場するなど、上級志向が一層強まりました。翌88年には4ドアハードトップも追加となり、プロミネントのハードトップモデルは89年に北米市場でスタートしたレクサスブランドから「レクサス・ES」としても販売されました。
3代目 (V30型:1990~94年)
3代目となったカムリは5ナンバーサイズを維持するために国内専用ボディとなります。ボディタイプのラインナップは先代と同じく4ドアセダンと4ドアハードトップの2種類で、V6エンジンを搭載するプロミネントも継続設定されました。ちなみに北米市場向けにリリースされたカムリは1992年からセプターの名前で日本でも販売され、セダン、クーペ、ワゴンの3種類のボディが用意されていました。
4代目 (V40型:1994~1998年)
4代目のカムリも先代と同じく日本専用の5ナンバーサイズボディをキープ。それまで高級化の一途を辿っていましたが、それを見直してシンプルかつクリーンなミドルサイズセダンへと原点回帰を果たしました。その結果、4ドアハードトップやV6エンジン搭載車もラインナップから外れる形に。1996年には実質的な後継車となる「カムリグラシア」がデビューしますが、再び北米カムリと同等のボディを持ち大型化されたため、5ナンバーサイズの4代目カムリも98年まで併売される結果となりました。
さて、今回はカムリの歴史の折り返し地点となる5世代(初登場~4代目)のカムリを振り返ってみましたが、意外とキャラクターが異なることがお分かりいただけたのではないでしょうか? 続いては5代目からを振り返ってみますよ~!
(ノオト)
[ガズー編集部]
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