新型カムリ登場! カムリの歴史を振り返る(後編)

前回4代目まで振り返ったカムリの歴史、今回は5代目からスタートします。この代からは一番の量販国アメリカを意識したモデルへと変化してきていますよ!

5代目(XV20型:1996~2001年)

先代までの5ナンバーサイズ堅守から一転、ふたたび3ナンバーサイズへと大型化したカムリですが、5ナンバーサイズにこだわるユーザーのために4代目を併売(98年まで)することとなり、新型は「カムリ・グラシア」と呼ばれることになりました。また国内カムリ初となるステーションワゴン版も追加。ビレットグリルにメッキホイールを装着した「アメリカンビレットバージョン」を設定するなど、ユーザーの若返りを図っています。なお、この代からダイハツ工業へ「アルティス」としてOEM供給がスタートしました(2000年~)。

6代目(XV30型:2001~06年)

この頃のカムリは全米で4年連続ベストセラーを達成するなど飛ぶ鳥を落とす勢いで、6代目もアメリカ市場を強く意識したパッケージングとなっていました。日本仕様は先代にあったV6エンジン搭載車やワゴンを廃止。直列4気筒DOHC2.4リッターエンジンのみのラインナップとなりましたが、エアロパーツや16インチアルミホイールを装着してスポーティな外観を持った「Touring」新たにカタログモデルに追加されています。

7代目(XV40型:2006~11年)

2006年デビューの7代目のカムリは、同年1月で生産を終了したウィンダムを統合する形となり、さらに上質なイメージを纏って登場しました。その結果、本革シートやHDDナビゲーションを標準装備した上級グレードも設定され、車両価格も300万円を大きく超えるものになりました。日本仕様は先代と同じく4気筒2.4リッターのみのラインナップですが、海外仕様ではV6エンジンやハイブリッドも設定。またこの代からアメリカで大人気のモータースポーツ「NASCAR」にも参戦しています。

8代目(XV50型:2011~17年)

8代目カムリはそれまでと一転し、ハイブリッド専用モデルとして登場(海外ではガソリンエンジン仕様も存在)。燃費は26.5km/L(10・15モード)、23.4km/L(JC08モード)を実現しつつ、システム出力151kW (205 PS)という3リッタークラスの出力と、コンパクトカー並みの燃費を両立しました。2014年にはマイナーチェンジを行ない内外装を一新。さらにプリクラッシュセーフティシステムなどの安全装備をセットにしたオプションや、安心で快適なドライブを支援するT-Connect SDナビゲーションシステムなど安全・先進装備を積極的に採用しました。

そして2017年7月に通算9代目となる新型カムリが発表され、現代に至るというわけです。日本はもとより世界中から支持を受けているカムリ。これからどのように進化していくのか、まだまだ目が離せませんね。

(ノオト)

[ガズー編集部]