86/BRZが全国から大集合! Fuji 86 Style with BRZ 2017

7月30日(日)の富士スピードウェイでは、日本を代表するFRスポーツカー、トヨタ・86とスバル・BRZが日本中から集まる86/BRZのお祭り「Fuji 86 Style with BRZ 2017」が開催されました。朝7時のゲートオープンから、1日86/BRZを楽しみ尽くすイベントです。

86・BRZのデモカーが大集合!

メイン会場となるピット裏のパドックエリアでは、86/BRZのカスタマイズパーツを開発・販売している日本全国のパーツショップやトヨタディーラーがブースを展開し、自慢のデモカーの展示やパーツ・グッズを販売。86/BRZオーナーさんがショップのスタッフに質問を投げかけ、愛車のカスタマイズの方向性を考えている様子も伺えました。

ブースの奥では、“ドリキン”こと土屋圭市氏の“ハチロク”やSUPER GTに参戦する「SUBARU BRZ R&D SPORT」などの特別展示のコーナーもあったほか、86の誕生5周年を記念して86に直接寄せ書きする「サインカー」が用意されていました。

86/BRZだけじゃない!AE86だけのエリアも

ショップのブースで賑わうパドックの奥、ちょうどサーキットの1コーナー内側にあたるエリアは、ハチロクことAE86(カローラレビン/スプリンタートレノ)のエリア。ずらりと並ぶAE86は、それぞれ個性的なカスタムがされており、オーナーの愛情が感じられました。

その中で筆者が特に注目したのは、北米仕様の「カローラスポーツGT-S」という珍しい1台。オーナーさんによると、「ファミリーカーとして2002年にカルフォルニアから日本に持ち込んだ」とのこと。エンジンブローというトラブルもありながら、大切に乗り続けられているクルマでした。

ピットビルでは親子が大行列&スバル流かき氷が食べられる!

普段、一般客が入れないピットビルの2階では、ミニカーでおなじみトミカが86 Style限定のトミカや入手が難しい車種を販売し、イベント開幕と同時に行列ができるほどの賑わいと見せていました。

また、同じピットビル2階には、BRZオーナー向けのラウンジが用意されており、来場者に“スバルブルー”かき氷が振舞われ、憩いの場となっていました。このラウンジには、1/1のエンジン・シャシーモデルやSTI製スポーツパーツも展示。さらに86/BRZの開発者によるトークショーなども行われ、まったりとした雰囲気ながら濃密な時間を過ごせる場となっていました。

あの限定車も運転できる!パドックエリア外も魅力的

富士スピードウェイで開催されるイベントだけあって、86 Styleには体感型アトラクションも用意されており多くの人が楽しんでいました。

ワンメイクマシン「86RACER’S」の同乗走行体験は、レーシングカーの助手席でレーシングドライバーの走りが体験できる貴重なもの。限定100台のみ販売され、あっという間に完売となった「86GRMN」に用意されていたのは、同乗ではなく試乗体験。自らがハンドルを握ってその性能を体験できるようになっていました。こちらも貴重な機会です。どちらのアトラクションも、1日を通じて行われていたので、たくさんの人が体験できたようです。

また、本コース近くにあるドリフトコースでは、オーナー車によるスポーツドライビングの体験会が開かれていました。ここは、普段なかなか体験できない86/BRZが持つ運動性能を、スラローム走行、定常円旋回、急加減速で知ってもらう場。定常円旋回のゾーンには放水車によって水が撒かれているので、スピン状態からのカウンターステアやアクセルワークを学んでいる様子でした。

個性的な86/BRZが大集合!専用パーキングエリア

アドバンコーナー近くの駐車スペースは、86/BRZのオーナーのオフミーティングエリアとなっており、オーナー同士の交流の場となっていました。見渡す限りに並べられた86/BRZはスポーツ走行向け、ビジュアル系、痛車仕様など、1台1台が個性を持っていて、それぞれのカスタマイズを見るだけでも、時間を忘れてしまいそうになりました。

ドリフト、ハチロクN2レース、パレードランの本コースは興奮の渦!

メインともいえる本コースでは、土屋圭市氏が腕を磨いた「富士フレッシュマンレース」のAE86クラスをより過激にしたN2マシンによる“ガチ”レース「HOT-Version AE86 富士N2決戦」が行われました。

もともと軽量なハチロクがより軽量かつパワフルになったレーシングマシンは、現代のそれと遜色ない、もしくはそれ以上の鋭い走りで来場者を沸かせてくれました!土屋圭市氏もTRDワークスチューンのマシンで出場。終盤までトップ争いをしていましたが、残り2周というところで燃料系トラブルで残念ながらリタイアに……。土屋圭市氏の本気の走りが間近で見られた、貴重なレースでもありました。

こちらは、前日に開催されていた「フォーミュラードリフト」の参戦車両によるドリフトパフォーマンス「86エキサイティングパフォーマンス」の様子。派手にタイヤスモークを出しながら100Rを駆け上がり、真横を向きながらアドバンコーナーを駆け抜けていくスーパーテクニックに、来場者の視線は釘付けでした。

毎年の恒例となっているオーナー車でのパレードランは、1日を通じて4回行われました。一度のパレードで160台が参加したそうですが、「もっといるんじゃないないか?」と思うぐらい86/BRZの車列は長く、先頭車両がコースを1周してホームストレートに戻ってきても、最後尾はまだ1コーナーにいることも!

2010年に開催されたAE86だけのオーナーズイベント「86 Style」から数えると8回目となる今回は、86/BRZが誕生して5周年という記念すべき年のイベントでもありました。世界的に見ても、ここまでオーナーたちが熱中できるFRスポーツカーは少ないのではないでしょうか? これからの世代にクルマの楽しさを伝えていくためにも、いつまでも続けてほしいイベントです。

(クリハラジュン+ノオト)

[ガズー編集部]