世界の名車が岡山を駆け抜ける日本最大規模の2Daysクラシックカーラリー【第10回ベッキオ・バンビーノ】

10回目を迎えるクラシックカーツーリングイベント「ベッキオ・バンビーノ2017」が10月7日(土)・8日(日)の2日間にわたって開催された。このイベントは、岡山県東部を舞台に行われる日本最大規模の2Daysクラシックカーラリー。出場したクルマは、1972年までに製造されたヨーロッパ製のヴィンテージスポーツカーを中心に実行委員会認定の各年代のスーパーカーなど85台。

実行委員長の須々木雄一さんの運転するジャガーには義援金募金箱も乗っている。
実行委員長の須々木雄一さんの運転するジャガーには義援金募金箱も乗っている。

2011年4月に東日本大震災と交通事故遺児に対するチャリティーイベントとして初開催された。これまで、関連イベントと合わせて集めてきたチャリティーは、合計1,000万円。寄付金は、山陽新聞社会事業団から交通事故遺児へ、東日本の被災地の子どもたちの支援をしているYMCAせとうち・おかやまバトンへ活動資金として送ることになっている。

地元の人たちと触れ合いながら走る2日間

1962年製ロータススーパー7SR.ⅡCOAEORTH
1962年製ロータススーパー7SR.ⅡCOAEORTH

2日間のラリーは、岡山市内にある操山(みさおやま)にある岡山縣護國神社を朝8時ごろ出発し、県内17のチェックポイントを地元の人たちと触れ合いながら行う。スケジュールは、1日目に岡山表町商店街、国指定特別史跡「旧閑谷(しずたに)学校」、岡山国際サーキット、湯郷(ゆのごう)温泉などを巡り、2日目は山田養蜂場、奥津温泉、蒜山(ひるぜん)高原、湯原温泉、ドイツの森「クローネンベルグ」へ。そしてゴールとなる岡山国際ホテルを目指す。

1954年製ジャガーXK120SEロードスター
1954年製ジャガーXK120SEロードスター

当日は雨の心配もされていたが、朝6時過ぎからそれぞれのエンジン音を鳴り響かせ、県内外からクラシックカーが集合した。約25年前からクラッシックカーに乗り始めたという実行委員長の須々木雄一さんは、真っ白な1954年製ジャガーXK120SEロードスターで参戦。参加者ひとり一人を出迎えた。

1951年製コルベット3100 5ウィンドーピックアップ
1951年製コルベット3100 5ウィンドーピックアップ

「ベッキオ・バンビーノ」とはイタリア語で、「永遠の少年の心を持ち続ける大人」。幼い頃に憧れたクルマに乗った大人たちが、ルールを守り一生懸命に遊ぶ姿を見て子どもたちのお手本となれるように、と思いを込めて名付けられた。

1967年製アルファロメオGTジュニア
1967年製アルファロメオGTジュニア
1963年製ロータスエリートS2
1963年製ロータスエリートS2

クラシックカーとともに集まったドライバーたちは、久々の再会に会話を弾ませていた。ご夫妻で参加されるドライバー、オーナーと息子・娘、母と子、愛犬と一緒のドライバーもいた。

1926年製ベントレー3Lスピードモデルとドライバー
1926年製ベントレー3Lスピードモデルとドライバー
1926年製ベントレー3Lスピードモデルがスタートする
1926年製ベントレー3Lスピードモデルがスタートする

同神社の神職によりフラッグが振られると、カーナンバー1番の1926年製ベントレー3Lスピードモデルを先頭にラリーがスタートした。最初のチェックポイントは岡山表町商店街。商店街にズラリと並んだクラシックカーをひと目見に、訪れた人たちと交流があった。偶然訪れた外国人観光客もその珍しさにカメラを構えていた。

1956年製ポルシェ356Aを眺める姿
1956年製ポルシェ356Aを眺める姿
撮影した写真を確認する地元の子どもと外国人観光客
撮影した写真を確認する地元の子どもと外国人観光客
チャリティー活動をするおかやまバトンのスタッフ
チャリティー活動をするおかやまバトンのスタッフ

今回で第10回を迎えた「ベッキオ・バンビーノ」。クラシックカーで各地を巡る参加者たちは、たしかに「永遠の少年の心を持ち続ける大人」のであった。なお、同実行委員会の共催による「Gulf岡山ノスタルジックカーフェスティバル2017」が11月25日(土)・26日(日)、CONVEX岡山(岡山市北区大内田)で開催される。こちらでも同チャリティーを開催予定だ。

<岡山ノスタルジックカーフェスティバル2017>
開催日:2017年11月25日(土)~26日(日)
開催地CONVEX岡山 大展示場
ウェブサイト:http://okayama-nostalgic.jp/

(取材・文・写真:松原龍之、編集:木谷宗義+ノオト)

[ガズー編集部]