スバル インプレッサWRX…90年代、リッター100馬力超モデル

​​​​​バブルの香りが色濃く残る1990年代には、排気量1リッターあたり100馬力を超えるスポーティーモデルが国内メーカーから続々と誕生しました。今回はスバル・インプレッサWRXを紹介します。

スバル インプレッサWRX

1992年、宿命のライバルとなるランエボこと三菱ランサー エボリューションにわずかに遅れてデビューしたホットモデル。“4WDピュアスポーツセダン”をうたい文句に、ランエボ同様、世界ラリー選手権(WRC)出場を前提に開発された。
エアロパーツや大径のフォグランプで武装した、スバル伝統のサッシュレスドアの4ドアセダンボディに、240PSを発生する2リッター水平対向4気筒DOHC 16バルブターボエンジンを搭載。駆動方式は、もちろんフルタイム4WDである。

1993年にはスポーツワゴンと呼ばれる5ドアハッチバックにもWRXを設定。翌94年にはスバルのモータースポーツを統括するSTI(スバル・テクニカ・インターナショナル)がスープアップしたコンプリートカーのWRX STiを発売した後、マイナーチェンジでエンジンを260PSにまでパワーアップ。その後もバージョンアップは続けられ、最高出力は、96年には自主規制枠の上限である280PSに達した。

WRCでは、93年のニュージーランドで自身とスバルにとっての初勝利をもたらしたコリン・マクレーが、95年にドライバーズタイトルを獲得。同時にスバルはマニュファクチャラーズ(製造メーカー)部門も制覇、それから97年まで3連覇という輝かしい戦績を残した。

【スペック】

ボディサイズ:全長×全幅×全高=4340×1690×1405mm
ホイールベース:2520mm
車重:1200kg
エンジン:2リッター水平対向4 DOHC 16バルブ ターボ
最高出力:240PS/6000rpm
最大トルク:31.0kgm/5000rpm

[ガズー編集部]