日産・スカイラインGT-R (1989年~) バブル時代の名車たち18話
- 生産:1989年 ~1993年
トヨタ・セルシオ、ユーノス・ロードスターなどがデビューし、後に「日本車のヴィンテージ・イヤー」とも呼ばれる1989年に登場したもう一台の傑作が、8代目R32スカイラインに16年ぶりに復活したGT-Rである。
初代GT-Rと同様にレースでの勝利を目的に生まれ、直6 DOHC 24バルブ ツインターボエンジンの2.6リッターという半端な排気量は、参戦するグループA規定に合わせたもの。最高出力は自主規制枠いっぱいの280psだったが、レーシングチューンした場合は600ps以上を発生するポテンシャルを有すると言われた。
タイヤサイズが限られるグループAで、その強烈なパワーを無駄なく路面に伝えるために、アテーサE-TSと呼ばれる電子制御アクティブトルクスプリット型フルタイム4WDを導入。加えて後輪操舵(そうだ)機構のスーパーHICASなどのハイテクを満載した、電子立国日本ならではのスーパーカー。もくろみどおり国内レースを完全制覇し、ストリートではチューニングカーの世界の図式を塗り替えた。
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