クラウンの軌跡 誕生背景

クラウンの誕生背景「純国産」へのこだわり

1955年、まだ戦後の傷が癒えない頃、「日本人の頭と腕で国産乗用車を生み出そう」という強い意思のもと、あくまで純国産技術にこだわって生まれたのがクラウンです。初代クラウンの開発がスタートしたのは1952年。当時の国内他メーカーが自主開発よりも外国メーカーとの技術提携を通じて乗用車技術を学ぶという方法を選ぶ中、トヨタは創業以来の理念である「自らの手による国産車づくり」にこだわり、まる3年の歳月をかけて全て自主開発による純国産乗用車「トヨペット・クラウン(RS型)」を完成させました。日本の道路事情に合致したその設計は大いに歓迎され、初代クラウンは多くの輸入車を抑えて日本の乗用車市場におけるトップの座を獲得します。未来を見据えた技術者の誇り、日本人の威信をかけた挑戦。日本を代表する高級車「クラウン」の歩みはこうして始まり、その精神は今に受け継がれています。