光と影、ワンランク上のインスタ映えする写真の撮り方 ~クルマをかっこ良く撮りたい!こそっとスキルアップ!GAZOO写真教室 12限目~

GAZOO写真教室12限目は、流行りのインスタグラムに掲載する写真について、“インスタ映えする写真”の撮り方についての講義です。一言で“インスタ映え”と言っても、いったい何をすれば良いのか見当もつかない方もいると思います。世間で言う“インスタ映え”とは、人目を惹く…、見映えが良い…、プラスどれだけ盛れるか、食べ物であれば実物よりもっと美味しそうに見えるとか、クルマであれば実物よりさらにカッコよく見える…、と言ったところだと思います。つまり、実物の素晴らしさをより引き出した写真が、いわゆる“インスタ映え”だと思いますので、実物の良さをより引き出す撮り方をすれば良いと考えます。とは言え、実物よりカッコよく撮るという事は、かなりハードルが高いと思います。そこで今回の講義は、インスタグラムを楽しまれている方が、少しでも満足する写真を得るための私なりの“ヒント”をお伝えしていきたいと思います。

▽テクニック その1

まず、こちらの写真をご覧ください。

上記の4枚の写真は、薄曇りのピットロードに置いてあるRC Fを同時刻に左右から撮影したものです。上2枚は順光、下2枚は反対側なので逆光で撮影したものです。薄曇りの天気なので、順光の写真はフラットになってしまい、クルマの凹凸が十分に表現できていません。逆光で撮影した写真は、クルマのラインがハッキリしており凹凸が見えやすい状況です。フラットな写真より、クルマのラインがハッキリ見える方がカッコよく見えます。

▽テクニック その2

こちらの写真のように、光の向きを利用してクルマのラインを出していくことで、クルマはよりセクシーな表情を見せてくれます。クルマにはいろいろなラインと、凹凸があります。それらを利用することで、よりカッコよく撮ることが可能になります。

▽テクニック その3

上記の3枚の写真ですが、採光の量、向き、また横から光をあてることでクルマの造形を引き立たせる方法もあります。3枚のうちの1枚目は、ガレージに入っているRC Fを横から狙い、クルマ前方からの光を利用しヘッドライト周りの独特の形状を引き立てたものです。2枚目と3枚目は、ガレージの奥に置いてあるクルマに、斜め後方と右斜め前から光が当たっているものです。後ろからの光が強いため、ボンネットまで光が当たり上部のラインまでクッキリと見えています。3枚目は前方からの光のみで、奥に置いてあるクルマに朝の低い光が届いた感じです。ただ置いてあるだけでも、見せたい場所だけに光が当たれば、それだけでカッコ良さは倍増します。

▽テクニック その4

こちらの2枚の写真は、ガレージに置かれたクルマの全体像です。1枚目は、フロントグリルに光が当たり、ボディ自体は日陰というシチュエーション。見せたい部分をフューチャーし、影を多く作ることでホワイトボディを引き締めています。2枚目は反対に、ガレージから外をバックにすることで背景を白く飛ばしています。こちらはホワイトボディを多少暗くして、ボディの外形にラインライトを入れることでクルマを引き立たせています。バックを落としても白く飛ばしても、クルマをよりカッコよく見せることはできます。

▽テクニック その5

こちらの写真ですが、もちろん外に置いたクルマでもクルマの持つラインと凹凸を強調することで、実車よりカッコよく見せることは可能という一枚。いかがでしょうか?

▽テクニック その6

最後の写真ですが、画像処理ソフトを使って思いっきり加工するのも良い手段だと思います。

クルマの写真を撮る際には、逆光やサイド光を選んでクルマのラインや凹凸を意識して撮影すること。光と影をうまく利用すること。この二つが、基本的なポイントとなります。

これからの時期は、湿度も下がり空気がクリアになります。太陽も低くなるので、インスタ映えする写真をとるには良い時期だと思います。朝夕の低い光は、それだけでクルマをカッコよく見せてくれます。太陽の位置を意識して、撮影を楽しんでください!

折原弘之

F1からさまざまなカテゴリーのモータースポーツ、その他にもあらゆるジャンルで活躍中のフォトグラファー。
作品は、こちらのウェブで公開中。
http://www.hiroyukiorihara.com/

[ガズー編集部]