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Gazoo Racing 特別取材 モデリスタ長谷川和敬専務インタビュー

“走る”は“感動”の代名詞。

世界に一台しかない自分だけのクルマを所有することは、クルマを愛するものにとっての永遠の夢。設立11年目を迎えたモデリスタ(株式会社トヨタモデリスタインターナショナル)は、そんな想いをカタチにしてくれるカスタマイズファクトリーとして、トヨタ車オーナーの間で絶大な人気を誇っている。立ち上げから現在にいたるまでキーマンのひとりとしてモデリスタ独自の世界観創出に尽力する長谷川和敬専務には、一貫したポリシーがある。カーカスタマイズの過去、現在、未来がそこから見えてくる。

長谷川専務の写真
長谷川 和敬(はせがわ かずたか)

1949年9月26日生/岐阜県出身

株式会社トヨタモデリスタインターナショナル
専務取締役 商品部長

1972年、トヨタ自動車工業に入社。
車両試験課、走行試験課などクルマの試験、評価を行う部署でその感性を磨き、試作部を経て、1997年にモデリスタの設立にかかわり現在にいたる。
学生時代は本格的にラリー競技に取り組み、運転技術と車両のセッティングノウハウを体得。
プライベートでも、TE27トレノMR-2ターボMR-S VM180(モデリスタ限定車)、大型オートバイを乗りこなす自他共に認めるモーターフリーク。

―――長谷川専務とクルマの関係

トヨタに入社する前にはラリー競技に参加していました。当時の仲間のジュニアがプロとして活躍している世代ですから、もうずいぶん昔のことですが(笑)。マシンはカローラのKE10(1966年発売のベストセラー)、未舗装の林道を走り回って腕が鍛えられました。そして、入社直後、願いが叶って第3技術部車両試験課に配属されました。ブレーキ、足回り、ロードノイズ、寒冷地での性能などクルマ全体のテストをするセクションです。その後、クルマの耐久性を評価する走行試験課を経て、認定試験課では法規関係を、試作課ではボディの型の試作を。クルマ全体からプロトタイプの作り方までにかかわった上で、1997年にモデリスタの設立に携わることができました。

―――モデリスタ設立当時の背景と目的

モデリスタ公式サイト画像
モデリスタの公式サイトには、カスタマイズの用語解説からパーツ交換前後の比較フォトまで懇切丁寧な情報が満載

カスタマイズにまつわる規制が緩和(注1)されまして、それが大きな引き金になりました。標準のクルマではなかなか満足できない多様化の時代に入ったのです。そこで、“自分だけのクルマを作ろう”をキャッチフレーズに、お客様一人一人が好まれるクルマを作っていくことをコンセプトにモデリスタをスタートしました。

ちょうどヴァーチャルという言葉が出始めた頃で、WEBサイト上でヴァーチャルにカスタマイズを試すことができるプログラムを独自に作りました。ボディの色を変えたり、バンパーを交換したり、ヴァーチャル上でカスタマイズするシステムです。かなり反響もありましたが、いま思いますと当時はうまく活かしきれなかったという気持ちもありますね。その後、こういったシステムは自動車メーカーやカスタマイズメーカーのスタンダードになりましたが、草分けでしたのでいろいろと勉強になりました。

注1:規制緩和
1995年、クルマの構造変更手続きに関する規制緩和によって、チューニング及びドレスアップパーツの装着が従来に比べて手軽に。その2年後、モデリスタ設立、カスタマイズの相談からエアロパーツ、エンジンのチューニングまでに幅広く対応するカスタマイズファクトリーとしての地位を、試行錯誤を繰り返しながら確立していく。

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