

まずはやはり「アリストVA300 TOM’S」(2000年)です。私共が初めてエンジンのチューニングを行ったクルマで、モデリスタのエンジンカスタマイズのスタート地点です。ターボチャージャーのチューニングを行いましてとにかくよく走りました。ただ、苦労もありましてね、販売店を通じて販売するクルマですから、信頼性、耐久性の基準やその試験をどうやって実施するのかを決めていくのが非常に難しかったです。あの頃の苦労はその後のモデリスタの様々なカスタマイズカー製作に活かされています。私もスタッフも無我夢中で取り組みましたので、限定販売の200台がすぐに完売した時には皆で盛り上がりました。


次に、MR-Sをベースにしたカスタマイズカー、「カセルタ」(2000年)、「VM180ザガート」(2001年)です。「カセルタ」は国内の気鋭のMODI社、「VM180ザガート」はイタリアの有名なアンドレア・ザガートさん(SZザガート社代表)にデザインをお願いしました。ボディの型費などかなりのリスクもありましたが、情熱と勢いでやってみようと。かなりの労力を費やしてボディを一から完全に作った点など、モデリスタの事業の幅に関して自信を得ることができた重要なステップだったと思います。ザガートからのデザイン画やデータにはズレもありましたが(笑)、こちらで修正をして生産をした結果、仕上がりが素晴らしいとの評価を頂きました。アンドレア・ザガートさんも発表会のために来日してくれたのですが、その仕上がりに驚いていたのが印象に残っていますし嬉しかったです。

それからなんと言っても「初代ヴィッツターボ」(2003年)です。いわゆるホットハッチ、小さくてきびきび走るクルマとして上手くまとめ上げることができまして、1370台ものオーダーを頂いた最大のヒット作となりました。



基本的には先代の「ヴィッツターボ」を踏襲し、街乗りからワインディングまでをカバーすることが狙いです。
実は先代は初心者の方にはやや扱いにくいという声もありましたが、今回はベースのヴィッツのボディサイズがひとまわり大きくなって乗り味がマイルドになったこともあって、乗りやすくスムーズでありながらホットな心臓を持つクルマに上手くまとまりました。峠道の上り坂などでアクセルを踏んだ分だけ前に進んでいくのがこのクルマの一番の醍醐味ではないかと思います。こういったクルマはこれからも作り続けたいと考えています。