~お客様の喜び、笑顔のために~「安心・快適・使い勝手No.1」 [ポルテ/スペイド 鈴木敏夫 主査](2/3)

今度の新型ポルテ/スペイドは走ります

鈴木主査の趣味は野球、ゴルフ、釣り、温泉、ドライブ。
特に野球は子供の頃から。大学時代には東京六大学理工系野球リーグでキャプテン/ショートとして活躍。3年生の春、秋、4年生の春、3シーズン連続優勝も経験。入社後も草野球、ソフトボールで鳴らす。愛車はMR-S。

初代ポルテがやや苦手だった走りも、このクルマでは大幅に改善されています。一見すると車高が高いので「きっとこのクルマも走行は不安定に違いない」と思われがちですが、そんな期待(先入観)をいい意味で裏切るクルマに仕上がりました。
実際に乗っていただいた方は皆さん口をそろえて、「意外や意外。いいじゃん、これ!」と言っていただきます。高速道路でも決してふらつかない直進安定性の向上、長時間の運転でも疲れない、そして、路面が荒れているところでも快適な乗り心地。とにかく安心して運転できる。そして、小回りが利いて、車庫入れや狭い道での取り回しもしやすい。そんなクルマになりました。空力の向上、新エンジン、CVT搭載で燃費性能も大幅アップ。もちろん 走りやクルマの乗り味について、好みは十人十色ですが、同じプラットフォームを採用しているヴィッツやラクティスが、どちらかと言うとキビキビとしたスポーティな走りに振っているのに対し、このクルマは老若男女、免許を取得して初めてクルマを購入する人、若い女性、子育てママさん、さらにはシニア層まで、幅広い層の日本人が好む走りと乗り味、安心して快適に走れるクルマになったのではないかと自負しています。

鈴木主査の趣味は野球、ゴルフ、釣り、温泉、ドライブ。
特に野球は子供の頃から。大学時代には東京六大学理工系野球リーグでキャプテン/ショートとして活躍。3年生の春、秋、4年生の春、3シーズン連続優勝も経験。入社後も草野球、ソフトボールで鳴らす。愛車はMR-S。

自分たちの目と耳と脚で情報を収集

前述したように、このクルマの企画は初代ポルテの好評点を生かし、不評点を払拭することから始めました。しかし、それだけでは「安心・快適・使い勝手No.1」とはなりません。私たちが目指していたのは従来のポルテのお客様の枠を超えて、より幅広い人たちに「安心・快適・使い勝手No.1」と評価していただけるクルマの開発です。そのためには、先入観や既成概念を捨て、さらに市場調査などのデータを頼りにするのではなく、自分たちの目と耳で、生の声を聞き、生の実態を見て、自分たちの脚で情報を集めることに努めました。
具体的には、トヨタの従業員用駐車場に行って、数千台におよぶ従業員のクルマの中を覗きこんでは、車内にどんなものをどんなふうに置いているのかを調べました。また、このクルマの主力ユーザーとなる子育てママさんのことをよく知るために、赤ちゃんショップに行って、ベビー用品にはどんなものがあって、その大きさや規格はどうなっているのか、実際に物差しで測って調べたり、駐車場の木陰から、クルマの乗り降りの動作、積み込む荷物の種類や大きさ、その姿勢などを観察したりしました。もちろん、木陰から観察するだけでなく、直接お話しをお伺いしたり、写真を撮らせてもらったりもしました。毎週、土日は企画、デザイン、設計、実験などの各メンバーが、近辺の赤ちゃんショップやスーパーを回り、情報収集する。それを繰り返し行いました。
コンビニにポルテが止まっていたら走り寄り、助手席がどの位置になっているのか?シートを倒してテーブルのような使い方をされていないか?などを確認し、さらには、駐車場の中でのクルマの停車位置や横のクルマとの車間なども観察しました。
こうして集めた情報をみんなで持ち寄り、「どんなクルマを造ったらお客様に喜んでいただけるのか?」を議論し、考えて、開発に反映していきました。自分のクルマや他のクルマに乗って感じた「もっとここにこれがあったらいいのに。ここの使い勝手が悪い」と気づいたことはすべて開発にフィードバックしていく。そんなことをずっと続けてきました。

「かゆい所に手が届く」アイディアや工夫が満載

さらに、トヨタ社内や販売店スタッフ、社外の一般モニターの方、総勢400人の女性で構成し、未来の女性のカーライフを創造するための研究・開発活動を行っている「トヨタFF(Future Female)ファクトリー」の皆さんに、このクルマの開発の初期段階から参加していただき、女性の意見を積極的に取り入れ、女性の目線での開発にも取り組みました。彼女たちの意見は大変シビアで、現状のクルマに対する様々な不満や改善点の指摘、改善のアイディアが出てきました。
また、FFファクトリーのコアメンバーには商品化決定会議にも出席してもらいました。その場で社長からの質問に直接、彼女たちが回答するという場面もありました。男の私が説明しても説得力は弱いですが、彼女たちが説明すれば納得してもらえました。(このクルマは、彼女たちのプロジェクトの卒業論文(最終報告書)でもあったんです…)
こうしたプロセスを経て、企画を考え、検証し、固め、そして、それを開発メンバーの「知恵と工夫と技術」で実現した「安心・快適・使い勝手No.1」のクルマ。それが新型ポルテ/スペイドです。このクルマにはお客様の要望をお聞きし、また、女性視点の意見を取り入れて採用した沢山のアイディアや改善がぎっしり詰まっています。
例えば、ティッシュを置くスペースだけを見ても、このクルマには5ヶ所用意されています。これは5ヶ所のすべてにティッシュを置いて欲しい訳ではありません。人によって、クルマの使い方は千差万別ですから、「ここにティッシュがあったらいいのになあ」と思ったときに、ちゃんと置けるようになっているのです。運転席後ろのティッシュポケットなどは後部座席で赤ちゃんのおむつを交換するときなど、大変便利な位置に付いています。
このほかにも、500mlの紙パックが収納できるドリンクホルダー、マルチに使える大容量の助手席アッパーボックス、大容量のドアポケットなどなど、このクルマには見えるところはもちろん、見えないところにも小ネタが満載です。これについては是非、実車で確認いただければと思います。「おや、こんなところにも、こんな工夫や配慮、遊び心が!」といったうれしい発見がたくさんあるはずです。様々なお客様の様々なクルマの使い方、利用シーンを想定した「かゆい所に手が届いた」クルマになっていると自負しています。

  • 大開口スライドドアと低いフロア高さにより、乗り降りがラクラク
  • 室内は、小物の収納をはじめ、色々なアイディア、工夫がいっぱい
MORIZO on the Road