日本車がたくさん!バンコクのクルマ事情~その1~

サワディカー。先日、タイの首都であるバンコクに出かけてきました。せっかくなので道路事情も観察してきたのですが、まず驚いたのは日本車の多さ。タクシーのほとんどがトヨタ・カローラなのをはじめ、街を走っているクルマのほとんどが日本車なのです。

タイの日本車率は8割を超えているという分析もあり、道路が日本と同じ左側通行ということもあってなんとなく親近感を覚えます。せっかくの機会なので、そんなバンコク周辺で見かけた「ところ変われば」な交通事情を2回にわたってレポートしましょう!

アルファード/ヴェルファイアの多さに驚く

正規輸入されているものの、関税などの関係から日本円にして約1200万円から1700万円と、とんでもなく高価なトヨタのアルファードやヴェルファイア。でも、バンコクの中心部では、東京と同じくらい頻繁に見かけるのだから驚かずにいられません。ほかには新型のホンダ・シビックが多かったのも印象的ですね。

タクシーの色はとにかく派手でよく目立つ

東京のように「真っ黒な車体」なんて考えられないのが、タイのタクシー。ピンク、オレンジ、黄、緑、そして黄色と緑の2トーン…。とにかく明るく目立つ色に塗られています。派手なタクシーっていいですよね。街の色が鮮やかになりますから。

改造したタクシーも多く見かける

写真のカローラは、フルエアロにローダウン、そして大きなリヤウイングと、まるでサーキットを走るチューニングカーのようにドレスアップしていますが、実はタクシー。タイの人はエアロパーツをつけたスポーティなクルマを好み、首都バンコクではこんな仕様のタクシーを“頻繁に”見かけます。マフラーを取り替えていて音もうるさかったりするんですよ! 日本では考えられませんが、繰り返し見ていると「タイらしいなあ」と思えるようになります。

バイクのタクシーも存在する

渋滞が激しいバンコクにおいて、少しでも早く目的地へ向かうために存在するのがバイクタクシー。ライダーがオレンジの“ビブス”を着ているのがその目印です。写真のように、スカートをはいた女性も乗ってしまうのだからおもしろいですよね。現地に住んでいる日本人は、「事故も多いから乗らないほうがいい」と言っていましたが…。

日本の旧車も走っている

日本でもめったに見かけないような古いクルマに出会うこともあります。このセリカもそんな1台。綺麗に保って乗っているところを見ると「お金がないから新しいクルマを買えない」のではなく、「好きだからこだわって乗っている」のでしょうね。こうして愛されている日本車を見ると、日本人としてうれしくなります。

トラックの荷台は人を載せるため!?

ピックアップトラックの荷台に人を載せているのは、タイではよく見かける光景。これは本来、タイでも違法なのですが、みんな堂々とやっているので黙認されているようですね。写真のように荷台に装着するガードは、本来は荷物が落ちるのを防ぐためですが、実際には人が安心して乗れるようにとの意味合いが強いようです。

古いトラックもまだまだ現役

日本ではもう見かけることのないボンネットトラックもタイではよく見かけます。壊れたときの部品調達が心配になるところですが、どうやらタイでは「手に入らない部品は作ってしまう」という器用な修理職人さんが多いから心配いらないみたいですよ。

いかがでしたか? タイで見かけた日本車やタクシーの様子。今回の写真を見ていただくだけでも、日本車が多いことがわかると思います。次回は、渋滞やバイクが多い、バンコクならではの交通事情についてお届けします。

(工藤貴宏+ノオト)

[ガズー編集部]

MORIZO on the Road