高速道路管轄会社、各NEXCO(ネクスコ)のちょっとした違い

高速道路事業は、2005年10月に民営化され、地域や路線によってその管轄会社が異なります。管轄地域は、主に路線ごとで分けられていますが、同路線内のインターチェンジを境に管轄会社が変わるところもあります。

NEXCOの管轄区域が変わる際に、案内看板があるわけでもなく、道路形状が特段変わったりすることもないので、走行に支障はでませんが、利用者の立場で知っておいて損しない、NEXCO東日本・NEXCO中日本・NEXCO西日本の違いについてお伝えします。

サービスエリアの一般道出入口の名称

最近のサービスエリアは、高速道路の利用者だけでなく、地域住民の方々も利用できるよう、一般道から出入り可能な施設を整えています。その一般道からサービスエリアに出入りする施設の名称が、各社で異なります。

NEXCO東日本・・・ウォークインゲート
NEXCO中日本・・・ぷらっとパーク(一般道から利用可能なSAPAの名称)
NEXCO西日本・・・ウェルカムゲート

各種問い合わせ先

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NEXCO各社の管轄区域によって、お問い合わせ先が変わります。担当管轄区域の会社に連絡しないと対応していただけません。

例えば、サービスエリアでの落とし物や忘れ物も、サービスエリアの管轄区域にあたる会社に問い合わせする必要があります。

一方で、道路緊急ダイヤル「#9910」は国土交通省が管轄しているため、全国共通の緊急ダイヤルです。国道や高速道路にできた穴、路肩の崩壊などの道路損傷、落下物や路面の汚れなど道路の異状を24時間受け付けています。

【参照】
NEXCO東日本 お問い合わせ先HP https://www.e-nexco.co.jp/contact/
NEXCO中日本 お問い合わせ先HP https://highwaypost.c-nexco.co.jp/
NEXCO西日本 お問い合わせ先HP https://www.w-nexco.co.jp/inquiry/

「ETC周遊割引」の活用

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高速道路をお得にドライブできる「ETC周遊割引」プランは、NEXCO各社から販売されており、各社共通のプランではありません。

ETC周遊割引とは、ETC利用限定で、事前に自分が利用する日にちを予約すると、決められた対象エリア内で、定額で高速道路の乗り降りが自由にできるサービスです。上手に使えば通常料金よりも、1万円以上お得になるケースもあります。

例えば、NEXCO東日本なら東北周遊プラン、NEXCO中日本なら(※)長野周遊プランの、販売実績があります。(※ 長野県内の高速道路はNEXCO東日本とNEXCO中日本の管轄に分かれていますが、周遊プランはNEXCO中日本より販売されています。)

ETC周遊プランを検討する場合は、NEXCO各社のホームページを確認し、どのプランを選ぶか決めたほうがよいでしょう。

【参照】
NEXCO東日本 ETC周遊割引HP https://www.driveplaza.com/etc/drawari/
NEXCO中日本 ETC周遊割引HP https://hayatabi.c-nexco.co.jp/
NEXCO西日本 ETC周遊割引HP https://www.michitabi.com/roundtour/

ブランドカラー

  • パサール守谷

NEXCOは、それぞれブランドカラーとよばれるものが決まっています。サービスエリアの外観、ロゴ、ホームページなどで、ブランドカラーが使用されています。

NEXCO東日本

ネクスコ・グリーン」東日本・北日本の安息を感じさせる自然をイメージした、深みと明るさのある緑色

NEXCO中日本

ネクスコ・オレンジ」中部日本エリアの活発なにぎわいをイメージした、力強くいきいきしたオレンジ色

NEXCO西日本

ネクスコ・ブルー」西日本・南日本の海と空の明るさをイメージした、鮮やかで清潔感のある青色

NEXCOの管轄区域や管轄会社によっての違いを知ることで、高速道路の走行が少し楽しくなるかもしれません。ぜひ、自分が今走行している路線や区間、利用しているサービスエリアはどこの管轄会社なのかを考えながら走行してみて、今までとは少し違った高速道路の楽しみ方を味わっていただければと思います。

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(写真:AC、テキスト/写真:のっぴー、編集:GAZOO編集部)

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