マツダ・MX-6 (1992年~) 名車?迷車?特集 -ちょっと懐かしい迷車たち11話

生産:1992 ~1996年

第11話 マツダ・MX-6 (1992年~)

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マツダの黒歴史とも言えるバブル期の拡大路線。マツダ、ユーノス、アンフィニ、オートザム、そして提携していたフォード系のオートラマと5チャンネルもの販売系列をそろえた1991年に登場したミドル級セダンがマツダ・クロノスである。これを基本にマツダMX-6、ユーノス500、アンフィニMS-6、オートザム・クレフ、そしてフォード・テルスターという6車種が“クロノス6兄弟”と呼ばれたが、当時はマツダの社員ですらそれらの全容を把握していない、などとやゆされたものだった。

クロノス6兄弟の1台で、唯一の2ドアクーペが92年にデビューしたマツダMX-6。当時のはやりで車幅を広げ、3ナンバーサイズとなったボディーは伸びやかなプロポーションを持っていた。すでにピークは過ぎていたが、シルビアとプレリュードが盛り上げたデートカーブームの余波が残る市場において、ライバルにはない2.5リッターのV6エンジンをラインナップにそろえたMX-6に期待がかかったが、結果は惨敗。街中でほとんど見かける機会もないうちに3年弱で国内向け生産は終了、6兄弟のなかではオートザム・クレフに次ぐ短命モデルだった。ただし、もっとも長命の兄弟でも4年前後しか生きられなかったのだが。

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