日産・サニー…絶版モデルとなった往年の人気車種
広く世の中に知られていたにも関わらず、時代の流れとともにカタログから消えてしまったあのクルマ。今回は国産車の中から、そんな“有名な”モデルを紹介します。
日産(ダットサン)・サニー (1966~2004年)
(※4代目B310型までのブランド名は日産ではなくダットサン)
応募総数が約850万通にも達したという公募キャンペーンによって決定された車名を冠して、1966年春に誕生した初代サニー(型式名B10)。シンプルな成り立ちの経済的な大衆車で、半年後に登場した初代カローラとともに、わが国のモータリゼーションに新たなページを切り開いた。
「隣のクルマが小さく見えま~す」という挑発的なキャッチコピーを掲げて、70年に世代交代した2代目B110型。 “隣のクルマ”がカローラを指すことは明らかだった。そのライバルにセールスではかなわなかったものの、スポーツ性の高さではサニーのほうが一枚上手。若者の間で人気が高かったクーペ1200GXは、長年にわたってツーリングカーレースで大活躍した。
それをピークとして、以後は軽快な走りのクルマというイメージは徐々に薄れて、どちらかというと年配者向けの堅実な小型車という印象が強くなっていった。そして最終世代となった9代目B15型ではラインナップを縮小して4ドアセダンのみとなり、2004年に生産終了。38年にわたるサニーの歴史は幕を下ろしたのだった。
歴代サニーのなかで1台を選ぶとすれば、やはり2代目B110型のクーペ。今もクラシックカーレースで圧倒的な強さを発揮している“レジェンド”である。
[ガズー編集部]
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