谷口信輝 ドライバーズコラム 第7回 無謀な僕は豊田章男社長を呼び止め…

むか~しむかし、鈴鹿に「ディアベル」というキャバレークラブがあった時、一度だけそのお店に行ってみた。部屋に入り、席に着き、綺麗なお姉さん方が来られ…、初めてついたお姉さんに、いきなり…、「お兄さん、めっちゃエロいねぇ~」って言われた谷口信輝です。

初対面の方にいきなりそんな事言われたので…、「別に否定はしないけど、なんで俺がエロいって思うの?」って、お姉さんに聞いてみた。

そうしたら…、お姉さんは、「エロい?? 違う違う!お兄さん、目、茶色いねって言ったの!」

実話です。

そんな話はさておき、トヨタ86が2012年にデビューしました。その、トヨタ86が、この世にデビューする時…、僕と織戸さんで、トヨタ自動車の仕事として幕張メッセでデモランをさせて頂きました。

基本的にはメディアの人を対象に同乗走行等。普通に走るのではなくドリフト走行をしていました。

同時刻、幕張メッセの会場の中では、豊田章男社長が86のプレゼンテーションをされていました。沢山の同乗走行をし、メディアの方々に86の楽しさや素晴らしさが伝わるよう、一生懸命、自分も楽しみながら走りました。

そして、午後のとあるタイミングで、真っ黒のアルファードだったかな?ヴェルファイアだったかな?の後部座席に、豊田章男社長は乗られて会場を出ようとしておられました。出口で、一旦止まられ窓を開け、豊田章男社長が僕たちに一言挨拶をしてくださったのです。

そこで無謀な僕は、豊田章男社長を呼び止め、クルマから降りて頂き…、僕の86の助手席に乗ってもらい、織戸さんとのツインドリを体験して頂きました。

豊田章男社長のお付きの方たちは、「いったい何してくれてるんだ!」という感じだったと思いますが、豊田章男社長は僕の助手席でとても喜んでくださいました。

「私もこんな走りがしたい!」とおっしゃられた事を。今でも鮮明に覚えています。

それから、章男社長は、ラリーにハマられたみたいで…。 僕の助手席に乗った事が、少しでもそのキッカケになっていたら嬉しいです。

このデモランに使っている86は、全くのノーマルです。ノーマルでもここまで遊べるクルマって中々ありません。本当に、楽しめるクルマだなと思います。

そしてチューニングをすれば、もっともっと、楽しくなる可能性を沢山秘めているクルマです。

86に乗った事のない方は、是非乗ってみてください!

[ガズー編集部]