銀座がタイムトリップ?! 思わず二度見する「動くミュージアム」クラシックカーイベント 3/3

左)Chevrolet Corvette Convertible(1964)と右)小さなフェラーリとして憧れられるFERRARI ASA1000(1965)
丸の内駅舎と色まで合うVOLVO PV544(1963)
PORSCHE356B Super(1965)
日本車とイタリア車。似て非なるもの
交差点に個性的なクルマばかり集まったら驚いてしまう

40年近くラリーを開催している根本純さんがプロデュース

このイベント「THE銀座RUN」をプロデュースしているのは、根本純さん。日本人チームとしてパリダカールラリーに初参戦したTeamACPから参戦し、13回参戦。テレビ取材で5大陸を走破するなど、クルマで世界中を観てきた。

「THE銀座RUNは2012年から今年で5回目を迎えます。当初は30台足らずで始めましたが、仲間と力を合わせここ3年で70台を超えるまでになりました。参加してくれるみなさまに感謝しています。参加者からは、本人はもちろん友人を誘って一緒に東京の中心をドライブしたら、彼らが楽しめたとお礼のコメントもいただきとてもうれしいですね。ただみなさん走りたいかたが多いので、常時展示できるクルマが少ないのが贅沢な悩みです。クラシックカーの競技ではなく、ゆったりと楽しむ。クルマの多様性をみつめ、人と環境、社会との関係を意識する、Ethical(エシカル)なミーティングなのでとてもやりがいがあります」
約200mを走りながら自身で設定したタイムでゴールするジムカーナも開催
タイム計測機器の電源は、トヨタ・ミライから供給。とても便利だ
トヨタ・スポーツ800で果敢な走りが観られて、これはとても貴重

埠頭では、走りを楽しみたいかたのために、「申告タイム制ジムカーナ」も開催。ターゲットタイムを参加者自身が決めて申告タイムに近い時間でゴールした人が勝ちといったルールにして車両によるハンデをなくしたゲームも盛り上がった。

SCHMITT KR(不明)
週に1度は乗っている岡部潔さん「英国トライテック社のシュミットKRはメッサーシュミットKR200のレプリカですが、逆に台数が少なく稀有なクルマだと思います。街に出かけると、このクルマを観た人はみんな笑顔になっているのが、クルマで幸せを振り撒いている感じがしてうれしいです。本物のメッサーシュミットKR200オーナーさんともお友達になれたりうれしいことばかりです」
DETOMASO PANTERA(1973)
今年2月に知人より購入した鈴木浩さん「とにかく見かけることがなく、他人とダブらないところがいいですね。イベントがあるときに乗っています」

ゆったりと都会をドライブし、たくさんの笑顔が生まれるイベント。
20世紀の個性光るクルマをお持ちのかたは、ぜひ来年参加してみてはいかがだろう。

(写真:横田紀一郎・平野輝幸・寺田昌弘) (テキスト:寺田昌弘)

[ガズー編集部]