雨の日のワイパーの使い方とは?(クルマの運転操作、みんなはどうしている?)

雨の日に大活躍、ガラスを拭き取る機能のワイパー。
そんなワイパーですが、
「少量の雨でも、びっくりするくらい早いスピードに設定している」
「大雨でも赤信号で停止のときはワイパーを止めている」
「どれだけ大雨が降っていてもワイパーは早くしない」
という方も多いのでは?
みなさんは、どうしていますか?

雨の日のドライブで、私が何より大事に考えているのが「効率良く安全を確保」です。
ワイパーの過剰操作は、指の動作や意識がワイパーレバーに意識がいってしまうので安全運転がおろそかになる要因です。必要な時に必要なだけ操作をすることが安全を確保に繋がります。

霧雨のようなわずかな雨なら、常時ワイパーを動かさずフロントガラスに水滴が多くなってきた時に1、2度のアクションでしのぎます。
あまり強くない雨が降りつづく場合は、雨の強さに合わせて常時動かしています。ただ、過剰な使用は目前の視界をさえぎったり気が散ったりしますので、できるだけ動きの少ないモードを選んで運転に集中するようにしています。

当然のことながら豪雨の場合は、ワイパースピードをあげて走行します。ワイパースピードをあげないと雨が拭き取れず視界がさえぎられ安全が確保できないからです。
ただし、ゲリラ豪雨のようなワイパーをどれだけ早く動かしても雨を拭き取れないような場面に遭遇したら、すみやかに車速を落とします。それでも危険を感じたなら、路肩や路側帯に停められる状況かどうかを確認して、クルマを停めることを選びます。

他にも、こんな使い方しています

長い距離を一定の速度域で走る高速道路やバイパスなどの場合は、一般道よりもめまぐるしく雨の量が変化することは少ないので、ワイパーの速度は固定して走行します。

信号待ちのときはワイパーOFFにはしません。ここでも、できるだけ少ない動きにしています。停止しているときは、走行しているときよりフロントガラスに当たる雨の量は少ないですからね。信号機や、前方に停止している車両がきちんと確認できるかどうかを目安にしています。渋滞のときも同様に気を配っています。

ライター:畑澤 清志

【監修・解説者】

ドライビングエキスパート(トヨタの元テストドライバー)
滝本 良夫(たきもと・よしお)
約40年にわたりトヨタの運転技術指導員として活躍しながら、車両実験部でハイエース、ダイナ、コースターなどの商用車系開発の実験および商品監査に携わる。2014年に定年退社。

[ガズー編集部]