【フェアレディMTG 愛車紹介 vol.7】クルマもバイクも「Z」印のオーナーが所有するS30

9月11日(日)、宮城県大崎市のオニコウベスキー場で「オール・ジャパン・フェアレディ・ミーティングin東北」が行われた。ミーティングに参加したフェアレディZオーナーをご紹介。

齋藤克彦さんの愛車は昭和50年式のフェアレディZ。ロングノーズ&ショートデッキというZならではのスタイリングを確立させた初代・S30型だ。齊藤さんがこのS30を購入したのはまだ最近のこと。

「10年ぐらい前から欲しいと思っていたのですが、壊れるのが怖くてふみきれないでいました。そうこうしているうちに値段が高騰して……。やっと買いました」

購入を決めたのは、それ以前に購入したバイクの存在が大きい。それはカワサキの「Z1」と呼ばれる旧車で、S30同様、名車の呼び声が高い。

「実際バイクに乗ってみたら大丈夫だったので、クルマも旧車に乗ろうと思いました。クルマもバイクもZと言いたかっただけかも(笑)」

今年の6月、冷やかしのつもりで見に行った埼玉のショップで購入。「見たら一気に欲しくなり買ってしまいました。念のためハンコは持っていきました」。約3ヶ月で約2,000km走行。通勤には使わず、ツーリングでふらっと乗っている。自宅のガレージで眺めるのも齋藤さんの楽しみだ。納車当時はレカロのシートが付いていたが、新品のシートカバーを付けた純正シートに交換。さらにリアのガーニッシュ(もとはガンメタ)をマットブラックに塗装、エンジンルームの下側も青いペンキで塗装し、好みのルックスに仕上げている。

ユニークなのはフェンダー。S30はオーバーフェンダーを前後に装着し、幅の広いホイールを装着するのが定番となっているが、齋藤さんはあえて定番を選ばず、ノーマルフェンダーのままスタイリングを追求している。

「最初オーバーフェンダーもいいかなと思ったのですが、ノーマルのままでいこうと思っています。まわりにいないですし、純正風味がいいですね」

今後はホイールを交換する予定だが、あえて定番のRSワタナベを外してSSRやワークなどの購入を検討している。長い間恋焦がれたS30だけに、頭の中で自分の目指す完成形がきっちり確立されているのだろう。

齋藤さんの理想の愛車づくりはまだスタートしたばかり。“脱定番コンセプト”で進化を続けるS30の今後が楽しみだ。

(フリーライター:ゴリ奥野)

[ガズー編集部]