ハイエースに 家族団らんの時間と沢山の荷物を詰め込んで 旅に出る喜び
奥様と結婚する前から旅行が趣味で、色々な場所に足を運んでいたと話してくれた「柴崎さん」。そんな柴崎さんがハイエースでキャンプをするようになったキッカケは、旅行資金問題。子供が産まれて何かと入用で、さてどうしたものかと行き着いたのがこの方法だったのだとか。
今回は、柴崎さん×ハイエース のお話をお届けします。
――確かに、宿に泊まるよりも車中泊の方が安くあがりますよね。
ははは……。
――え?というか、それが目的でキャンプを始めたのでは?
そのはずだったんですけど、キャンプを楽しむためにハイエースを購入したり、道具などを購入したりしていくと、かなりの金額になってしまって…。結局どうだったのかな?みたいな感じになりました(笑)。
初期投資だよねと自分に言い聞かせて、6年経った今、ようやく元が取れてきたのかなという感じです。
――言い聞かせるのって、大事ですよね(笑)。ところで、ハイエースを旅のお供に選んだのは何故ですか?
2017年にキャンプを始めて、当時はアルファードに乗っていました。大きな荷物をある程度積めるクルマですが、それでも荷物が入りきらなくて……。それで、もっと荷物が積めるハイエースを選びました。
――アルファードも結構大きくないですか?あっ、大人数でキャンプに行かれるんですね!
いえ、僕と妻と子供の3人で行くことが多いです。どうしても荷物が増えてしまうのには理由があって、設営道具にすごくこだわっているからなんです。
今のキャンプ道具って軽量化と小型化がすごく進んでいるから、そういった道具を持っていけば、アルファードでも問題なく積めると思うんですけど、僕が使っているのは1900年代のフランスのテントなんですよ。
――それって、どんなテントなのですか?
ビニールハウスで使われる2.5cm程の直径の丸い鉄ポールを組み立てて、その上にコットンの布をかけて、板チョコみたいな形をした格子窓を取り付けるといったテントです。
もともと古民家に住みたいという夢があったので、古き良きものを感じながらキャンプをしたいと、ヴィンテージもののテントを選んだんですけど、総重量が100Kgを超えちゃうんですよね。しかも、手間はかかるし、便利装備もついていないし、かなり嵩張るというね。
――た、た、大変そうです。
だけど、それ以上の面白さがありますよ。キャンプって、料理や自然の中で遊ぶのも魅力ですが、過ごしやすい空間を作るのも意外とハマる人が多いんです。
僕の場合は父が図工の先生で、子供の頃から色々な物をDIYしていたのを見ていたから、ヴィンテージのテントに似合うテーブルやコーヒーグッズを収納する木箱、ランタンケースなどを木で作ってみました。
――写真を拝見しましたが、すっごく素敵です!アルファードクラスの大きさで荷物が積めないと話されていたのに納得しました。
でしょ?それに比べてハイエースは車内が真四角なので、やっぱり圧倒的に荷物を積むことが出来るんですよ。
あとは、そういう形だから、ベニヤ板でベッドキットを作ったり、サイドに棚を取り付けたりするのも割と簡単なんです。
しかも、ユーザーが多いのでDIYについてまとめた記事がネット上に沢山あるのも助かっているポイントです。購入したのがコロナの時期で在宅勤務だったから、朝早く起きて出社までの時間をDIYに充てていました。
――取材をしていても、ハイエースは自分でDIYされていらっしゃる方が多い印象があります。
僕もそういうイメージがあります。あとは、実際にやってみて感じたのは、ハイエースって、自分で作っていくクルマだから自ずとそうなるんじゃないかな〜と。
例えば、アルファードは完成された物を優雅に使うという感じで、ハイエースは枠組みだけ用意してもらって、あとは自分なりに自由にカスタムして使うという感じなのかなと。
どちらにも良さがありますが、個人的には、どうしてやろうか?とワクワクするハイエースの方がお気に入りですかね♪
――そんなハイエースのお気に入りポイントは?
ハイエースと同じ長さの赤いカナディアンカヌーを、ルーフに乗せているところですかね。黒いボディーに赤いカヌーを乗せるというスタイルが、なんか良いなと思っています。
このカヌーのおかげで、最近は湖畔キャンプに行くことが多くなりました。広い湖にプカプカと浮かぶのは、とても気持ちいいですよ。
――最後に質問ですが、ハイエースは柴崎さんにとってどんな存在ですか?
無限大の可能性を持ったクルマですね。後ろの空間がホテルになったり、時には趣味の部屋になったり、工具を置いておけば倉庫にもなる。
使い方によって色んなことが出来るし、きっとまだ僕がやったことのないような活用術も沢山あると思います。ハイエース、楽しいですよ〜!
お子様が成人して落ち着いたら、日本全国をハイエースで旅してみたいという柴崎さん。無限大の可能性を秘めたハイエースで、これからも素敵なカーライフを送ることでしょう。
(文:矢田部明子)
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