GAZOO写真教室 1限目　クルマをかっこ良く撮りたい！こそっとスキルアップ！

2016.05.16 15:00

SNS（ソーシャルネットワーキングサービス）流行りの昨今、以前よりも何かと「写真」が身近に感じるようになったと思いませんか。愛車をスマートフォンで撮影したり、一眼レフカメラでクルマの流し撮りをしたりと、楽しむスタイルは道具の数だけ多種多様になって参りました。わたくし下手の横好き…、写真は大好きなのですが、やっぱり少しでもうまくなりたい！と長年思っておりますが、もうプロに教えを請うことにいたしました。

クルマを撮るならクルマ撮影のプロという訳で、F1フォトグラファー、そして手がけるジャンルがとにかく幅広い写真家の折原弘之さんに先生をお願い。写真好きのみなさま、一緒に、そしてこっそり学んじゃいましょう！

それでは1限目、どうぞ！

1限目　タブーと言われる撮影角度があるのをご存知ですか？

みなさま、こんにちは！愛車をカッコよく写真に撮りたい。クルマ好きで写真好きなら、当たり前に思うことです。基本的に愛情を持って撮影すれば、その時点で良い写真です。それでも、「もっとカッコよく撮りたい」「プロみたいに撮りたい」の感情が沸くのは至極当たり前のこと。そこで、プロは何を考えどのように撮影しているのか、チョットだけアドバイスしようと思います。

プロが一番してはいけないことは、「失敗」の一言に尽きます。どんな悪条件でも、ある程度の作品を仕上げるのがプロです。そんなプロでも陥りやすい失敗があります。その一つが、撮影車の撮影角度です。
撮影の段取りはいろいろありますが、
１、置く場所を決める。
２、クルマのアングルを決める。
３、光の当て方を決める。（太陽のみの場合は、順番が変わることもあります）
の順に決めていきます。

ここで考えなければならないのが、クルマの角度です。

: （作例１）

作例１は、ボディの横の部分が画面の多くを占めています。このアングルは、より説明的な写真と言えるでしょう。ボディペイントや、ホィールに特徴がある時によく撮影するアングルです。

: （作例２）

作例２は、フロントマスクとボディサイドの比率が、約１対１になるアングルです。好みにもよりますが、より雰囲気を出そうとするとこのアングルになります。

では、クルマの何処を物差しにして説明と雰囲気を分けるのか？と言えば、見えるタイヤの順番です。１の写真はフロントタイヤが画面左、リヤタイヤが画面右側に来ています。それに対し、作例２の写真では、フロントタイヤとリヤタイヤが、交互に並んでいます。タイヤの並びを変えることを基準にして、雰囲気を出したり説明したりを使い分けているのです。