【世界の愛車紹介タイ編】ボクサーエンジン好きのタイ人スバリストが所有するレヴォーグ
熱狂的なスバルファンを指す言葉と言えば「スバリスト」。現在、日本のみならず海外でもスバリストが増加中ですが、タイでも例外ではありません。
今回紹介するレヴォーグオーナー、プラサーン・ドゥンピブーンさんがまさにその人。これまでレガシィ(ツーリングワゴンを含む)とインプレッサばかり4台を乗り継いできた生粋のスバリストです。
- ローダウンされた車高とあいまって伸びやかなフォルムを見せるレヴォーグ
タイでスバル車と言えば世界ラリー選手権(WRC)で活躍したインプレッサが人気ですが、現在は使い勝手の良い多目的車が販売の中心となっています。特に人気があるのがお買い得なプライスのスバルXV。レヴォーグは高価ですが、スバルの人気上昇と比例して注目度は高まっています。
高い動力性能と広い荷室を持つレヴォーグが、通勤から週末の旅行までをこなすドゥンピブーンさんのニーズとマッチ。239万バーツ(約800万円)で1.6リッターモデルを購入しました。
スバルを選ぶ続ける理由はズバリ、エンジン。スバルとポルシェしか実用化していない水平対向エンジン(通称ボクサーエンジン)は特別な存在で、低重心ならではの走りの良さも気に入っています。
- 1.6リッターの水平対向4気筒ターボエンジン(FB16)
- 質感の高いコクピット。右側のエアコン吹き出し口の下にあるのがイーコンのコントローラー
ただ、エンジンのパワー(日本仕様は170ps)には不満を感じているそう。なぜなら以前乗っていたインプレッサは420ps(!)までパワーアップしていたそうで「EJ20(インプレッサのエンジン型式)が一番好き」というが本音。来年には300psを目指してエンジンをチューニングする予定です。
また、ドゥンピブーンさんのレヴォーグには日本製カスタマイズブランド「クスコ」のサスペンションやボディパーツが多数装着されています。お気に入りはサスペンションの減衰力を室内から変えられるコントローラー(イーコン)。荒れた路面の多いタイの道路でもスムーズに走ることができるそうで、クルマとともに日本のカスタマイズブランドがユーザーに受け入れられています。
- クスコのZERO-Aサスペンション。車高の調整が可能です
- ホイールはプロドライブ。クスコ以外にも日本関連ブランドのパーツを装着しています
ちなみにレヴォーグを取材していて、一番驚いたのがナンバープレート。よく見てください。なんとスバリストの基本中の基本とも言える「5555」(日本では555。WRC参戦時のスポンサーだったタバコブランドに端を発している)になっています。希望ナンバー制度がある日本ならともかく、タイでこれを実現するのは非常に大変なことだそう。ドゥンピブーンさんがいかにスバルを愛しているのかよくわかります。
- 思わず目を奪われてしまうナンバープレートの5555。マフラーは日本のフジツボ
今後は乗りやすさを追求するためにコンピューターのチューニングにチャレンジするそう。国籍を問わず支持を集めるスバルを日本人として誇りに感じました。
Pakorn suksamran(パコーン スックサンラーン)
タイのライター兼編集者。普段からクルマ系記事を中心に担当しており、「Option thailand」等でも執筆経験あり。
[ガズ―編集部]
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