トヨペット Green Lifeのブログ

柳生真吾がおくるエコな生活。






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不自然に自然を表現する

​先週まで京都の庭園の魅力についてご紹介してきましたが、
最後に、庭造りという仕事についてもう少し考えてみたいと思います。

今回「造園 植治」の小川勝章さんにお話を聞くなかで、
お庭は人工物だという言葉が印象に残りました。
一見自然の風景に思えるお庭も、
山を削ったり、外から石を運んだりすることで作られていて、
そういう意味では非常に不自然なものでもあるということをおっしゃっていました。

 

140115_1.JPG

本来そこにはないものを創り出しているという点では不自然なものかもしれない。

 

​そうした不自然なものを作ってまで庭師が言いたいこととは何か?
もちろんみなさんならお分かりだと思いますが、
庭造りというのは、不自然なものを通して、
大自然や地球のエネルギー、
さらには壮大な宇宙観を表現しようとするものなんですね。
小川さんご自身も、
お庭は自然を思い出すための装置だというお話をされていました。


140115_2.JPG

部屋にいながら自然や宇宙について考えることができる。
それもお庭という装置があればこそだと思う。

 

これは庭園だけに限らず、生花や盆栽などにも通じる話だと思います。
例えば生花というのは、わざわざ花を切って生けるわけですよね。
それは、植物の命を奪ってまでも自然の素晴らしさを伝えたいからなんです。

盆栽にしても、僕が良い盆栽の基準にしているのは、
それが大木のように見えるかどうかなんです。
数ある盆栽の中には、
その先に空が見えるようなものもあれば、
逆にミニチュアのようにしか見えないものもあるんですね。

日本庭園には借景や枯山水という発想があるように、
小さなお庭にいかに大きな自然を凝縮させられるかということが大きなテーマです。

そのことを意識できるかどうかで、
無限に膨張していくようなお庭ができるか、
もしくはミニチュアのような箱庭になってしまうかが決まるのかもしれません。

不自然なもので自然を表現する。
とても奥深い仕事ですよね。

 

 140115_3.jpg


日本庭園の初心者である僕に、
非常にわかりやすい言葉でお庭の魅力を伝えてくれた小川さんのような方は、
とても貴重な存在だと思います。

今回小川さんとお話しできたことはとてもありがたかったし、
次回はもっとたくさんのお庭を小川さんと一緒に巡ってみたいと思いましたね。



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