【新聞ウォッチ】トヨタとマツダが資本提携、「包括」合意から2年新たなステージへ

新型トヨタ・カムリ
気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。


2017年8月4日付

●第三次改造内閣、経済再生を最優先、首相,改憲「日程ありき」否定(読売・1面)

●トヨタ・マツダ資本提携へ(読売・1面)

●純利益が72%増、スズキ過去最高,4~6月期決算(朝日・8面)

●独ディーゼル530万台改修、車の排ガス削減へ650億円(毎日・7面)

●最高ランクの安全2車種に標準装備、マツダ(産経・10面)

●一般道5000キロで速度アップ(産経・27面)

●トヨタ、マツダに出資、EVを共同開発、米に乗用車の新工場、5%前後、マツダも出資(日経・1面)

●タイでEVシェアリング、トヨタ、12月から導入(日経・11面)

●テスラ最大の赤字、4~6月、株価上昇不安混じる熱狂、迫る大手マスク氏に重圧(日経・13面)

●SUBARU 4%増益、4~6月最終、米国販売が寄与(日経・17面)


ひとくちコメント

トヨタ自動車とマツダが、資本提携する方向で最終的な調整を進めていることがわかった。きょうの日経と読売が1面トップで「トヨタ、マツダに出資」などと大きく報じている。きょう8月4日にも両社が発表するという。

名古屋を拠点とするトヨタと広島を本拠とするマツダは2015年5月、豊田章男社長と小飼雅道社長が都内のホテルで賑々しく包括業務提携を発表し、自動車の環境技術や安全技術など幅広い分野で連携することで基本合意した。

だが、その後は、提携前に計画していたマツダのメキシコ新工場でトヨタ車の受託生産を開始した以外には目立った進展がなく、水面下での動きが注目されていた。

2年以上が経過して、ようやく資本提携に踏み切るのは、日経によると、トヨタがマツダに5%前後、マツダもトヨタに出資する案を軸に協議しているという。

さらに、「電気自動車(EV)の共同開発や米国内で新工場の建設を今後検討する」などと伝えているように、提携関係を強化して次世代のエコカーの開発などを加速させるためとみられる。

欧州メーカーを中心とする電動化シフトや自動運転など自動車技術が大きな転換点を迎えるなかで、「トヨタは全方位での提携で生き残りを図る」(日経)というのが背景にあるようだ。

思えば、7月中旬にトヨタが発売した新型『カムリ』の発表会では、黒をベースとするステージに鮮やかな赤いボディのカムリが展示され、赤と黒の組み合わせは「マツダデザイン」そっくりだった。その光景を眺めながら新たなステージを迎える「嵐の前の静けさでは」と感じていたのは、まんざらでもなかったようだ。

(レスポンス 福田俊之)

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