【SUPER GT】今年もLGDA夏祭りで交通安全教室を開催、多くの参加者が注目

2017LGDA夏祭りで開催された交通安全教室
今年もSUPER GTのレクサスGT500ドライバーが中心となって開催されたファンイベント「LGDA夏祭り2017」で、交通安全教室を開催。脇阪寿一監督らが参加者に、普段から潜む「キケン」について紹介、注意喚起を促した(13日)。

LGDA夏祭りでは、警視庁と協力して数年前から交通安全教室を開催。当初はトークショー形式で行われていたが、昨年から実際の交通安全教室で使われている横断歩道や信号機も用意され、実際の交差点と同じシチュエーションを用意。より子どもたちにもイメージしてもらいやすいような工夫がされている。

さらに今年は、クルマを運転する保護者や大人の参加者の側の目線を意識し、トヨタ『C-HR』の実車を用意。交差点で、運転者がどのような目線でいるのか、また運転時にクルマのピラー等によって発生してしまう“死角”の存在についても、あの手この手を使って紹介していた。

今回も、No.6 WAKO’S 4CR LC500の脇阪寿一監督、No.36 au TOM’S LC500の伊藤大輔監督に加え、GT300クラスに参戦中のTDPドライバーである中山雄一、山下健太、坪井翔も参加。実際に交差点で起こりうるシチュエーションなどを再現していた。

LDGA夏祭り開催の中心人物でもある伊藤監督は、今年は、より多くの人に交通安全教室に参加してもらうため、この時間帯には各ドライバー出演コンテンツとの重複を避けたスケジュールにしたと説明。「是非とも、みなさんに(交通安全教室を)聞いてほしいですし、GTドライバーとしても皆さんに安全運転を続けてほしいと思っていますので、ぜひステージに集まってください」とLGDA夏祭りのイベント冒頭で参加を呼びかけていた。

その効果もあってか、例年を遥かに上回るファンがステージを囲むようにして集まり、子どもたちはもちろん、保護者や大人の方たちも真剣になって交通安全トークショーの内容を聞き入っていた。

最後に、LGDAの名誉顧問であり、この交通安全教室には毎年参加している脇阪監督は「今日学んだことをよく覚えて、実践しないと忘れるので、夏休み中に是非実践してください」と子ども達にメッセージを伝えただけでなく、集まった保護者たちにも語りかけた。

「交通事故になって『誰が悪い』とか言えるのは、取り返しのつく事故だけです。取り返しのつかない事故では、誰が悪いと言っても、返ってこないものは返ってきません。普段の交通の中で、安全を他人に依存するのはやめてください。自分の子ども達は自分達で守ってください」

「また、子どもには交通事故に遭う可能性を引き下げる手法を教えてください。それは物事を気づく能力です。普段からどういったところに注意すべきか? どこが危ないのか? それらを子ども達に伝えることができたら、交通事故を防ぐだけでなく、物事を考えることも養えます」と語り、交通安全教室を締めくくった。

回を重ねるごとに力が入っているLGDA夏祭りでの交通安全トークショー。今年は子ども達だけでなく、親御さんや大人の参加者に向けた啓発する内容となった。

(レスポンス 吉田 知弘)

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