自工会 柳委員長、国内二輪100万台「ハードルは高いが、目標を維持したまま市場の活性化に取り組む」

国内4社合同記者会見の様子。左から川崎重工業の浅野剛執行役員、ホンダの安部典明執行役員、ヤマハ発動機の柳弘之社長、スズキの西河雅宏二輪事業本部技術統括部長
8月19日が「バイクの日」ということで、日本自動車工業会二輪特別委員会は日本二輪車普及安全協会と共同で「バイクの日スマイル・オン2017」というイベントを開催した。場所は東京のイベントスペース、サナギ新宿、甲州街道の陸橋下だ。

開会に先立って、国内二輪4社合同記者会見が行われた。まず日本自動車工業会二輪特別委員会の柳弘之委員長(ヤマハ発動機社長)が挨拶。「世界の二輪車市場は経済情勢、需要の変化、ニーズの多様化がいろいろな市場で起きている。その中で国内4社は着実にビジネスを進めている。現在、国内4社合計の世界シェアは45%になった。国内市場は原付市場が非常に厳しい状況だが、中型以上のクラスは堅調に推移している」。

柳委員長はこれまで4社が取り組んできた市場の活性化策が着実に成果を上げていることを強調した。しかし、現在掲げている“ロードマップ2020”の目標とはほど遠いと言ってもいい。その目標とは世界シェア50%、国内市場100万台だ。世界シェアについては、45%ということで、「50%のレンジに入ってきた」(柳委員長)とのことだが、国内市場については40万台で足踏みしている状況だ。

「ハードルは非常に高いが、目標は一つの思いとして、100万台の目標を維持したまま、市場の活性化などを引き続き取り組んでいきたい」と柳委員長は目標の旗を降ろさない方針だ。

現在、4社がバイクファンを増やすためにさまざまな活動をやっているそうだ。その一つがSNSを活用しながらバイクと何かを組み合わせた楽しみ方の提案だ。また、イベントの開催にも力を入れている。「今の若い子にはバイクというものが選択肢の中に入っていない。とにかく選択肢となるように認知してもらうことが必要」とヤマハ発動機の渡辺克明常務執行役員はイベント開催の重要性を説く。もちろん、試乗体験などを増やすこともやっている。

この日のイベントでも多くの来場者があり、狭い会場はすし詰め状態。特に人気芸人の千原ジュニアさんら芸能人が登場した時には、熱気に包まれてまるでサウナのようだった。この様子を見る限り、イベントは成功だったと言えるかもしれないが、会場では「バイクのイベントもとうとう橋の下でやるようになったか」といった声も聞かれた。せっかく開催するのなら、薄暗いところではなく、明るくて快適な場所でやったほうがバイクのファンになる人はもっと増えるかもしれない。

(レスポンス 山田清志)

[提供元:レスポンス]レスポンス