マイクロソフト「Cortana」を活用した日産の先端インターフェイスを『Bose Aware』で体感

ボーズが開発したヘッドレスト・スピーカー技術「Bose Awareシグナルステアリング・テクノロジー」を活用
自動運転技術など先進技術へ挑む日産の今を見られるのが日産グローバル本社ギャラリー内「ニッサン インテリジェント モビリティ」展示ゾーンだ。そこでは9月3日までボーズのヘッドレスト・スピーカー技術「Bose Awareシグナルステアリング・テクノロジー」を活かした先進技術「VPA」が体験できる。

「Bose Awareシグナルステアリング・テクノロジー」は、スピーカーをヘッドレストに組み込みんだもので、元々は音楽のパーソナライズ化を目指して開発された。

このシステムでは音の方向性がより明確になることが最大の特徴で、ドライバーの状況認知力向上や安全運転のサポートにも役立つとして、日産が目指す「VPA」(バーチャル・パーソナル・アシスタント)に採用された。たとえば、左折のガイドをその進行方向に合わせ、電話のハンズフリーや車両の警告音などを特定の方向で出すようにすれば、その情報をドライバーがより的確に捉えられるようになるのだ。

会場で行われるデモは、マイクロソフトの車載バーチャル・パーソナル・アシスタント技術「Cortana」(コルタナ)を使った音声解析技術を活用したものとなっている。日産は昨年9月、マイクロソフトとの間でコルタナをはじめ、最先端のコネクテッドカー技術の開発を強化することで合意していたが、このデモはその協業に基づいて開発された最初のケースで、今年1月、アメリカ・ラスベガスで開催されたCES 2017で公開されている。

デモは主人公のイーサンとコルタナとのやり取りをしていく中で進行する。運転中にコルタナが既に把握しているデータベースからイーサンが好みそうな音楽を提案。次にイーサンが仕事の打ち合わせ時刻をコルタナに尋ねるとすぐに回答が出てくるが、突如として打ち合わせ場所の変更が入る。コルタナは変更となった場所へ向かうルートに切り替え、イーサンは無事に打ち合わせ場所へ到着できるというストーリーだ。

その間、イーサンは指定先へメールを送ったり、目的地へ到着すると自動的に駐車するオートバレーパーキングなどをコルタナが実行。右左折する際は、たとえば左折時に左側から音が聞こえるようになり、ドライバーのその方角へ自然と関心が向くよう仕向ける。

ルノー日産アライアンスは、このシステムの開発に当たって「引き続き、新たなコネクテッドサービスとアプリケーションの開発と投入を進め、ユーザーが仕事、エンターテインメント、ソーシャルネットワークといつでもつながっていることを容易にしていく」と述べているが、この技術はそのベースとなっていくものと見られる。

これまでクルマとのインターフェイスは様々な技術開発が行われてきたが、そのほとんどはドライバーの操作や音声認識といったものが中心だった。音響技術をインターフェイスに使うというものは、ここへ来て各社が急速に取り組み始めている技術でもある。その意味でも、新たなトライアルケースとしてクルマの未来を感じ取れるデモとなっていた。

(レスポンス 会田肇)

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