【ホンダ N-BOX 新型】軽自動車初搭載のホンダセンシングは、上位車種にもない機能を搭載した最新版

軽自動車として初搭載のホンダセンシングは、ACCや車線維持支援を標準装備
モデル末期となってもなお軽自動車の車名別販売ランキングで首位を走り続けて来たホンダ『N-BOX』が5年9カ月ぶりにフルモデルチェンジした。それに伴って様々な刷新が図られたが、先進の安全運転支援システム「ホンダセンシング」の搭載に注目してみた。

新型はN-BOXの中心的なユーザーであった「子育てママ」をターゲットに、「日本の家族のしあわせのために」スタンダードとなるクルマ作りを目指したという。その実現のために重要な機能として搭載したのが、ホンダ独自の先進安全運転支援システム「ホンダセンシング」でもあるのだ。ホンダセンシング自体はこれまでも上位車種に搭載していたが、軽自動車への展開は初めてのこと。ホンダはこれを契機に全車種への標準搭載していく考えだ。

新型N-BOXに搭載されたホンダセンシングは全部で10機能の能力を発揮する。その中にはこれまでレジェンドとグレースしか搭載されていなかった「オートハイビーム」が含まれ、さらに超音波センサーによる「後方誤発進抑制機能」もホンダとして初採用。担当者によれば、「ターゲットとした“子育てママ”に役立つ機能を考えたとき、二つとも重要な役割を果たすと考えた」と話す。ただ、周囲を見ればこの二つの機能を搭載する車種が続々と登場中。ホンダセンシング搭載の最新モデルとしてこの標準化は自然な流れだったとも言える。

もう一つの関心事はACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)の搭載だ。過去にダイハツ『ムーヴ』がオプション搭載したことがあるが、標準搭載したのは軽自動車で初めてとなる。残念ながら30km/h以上での動作となるため、渋滞時の追従走行こそ行わない。しかし、高速道路などのロングドライブでは、先行車に自動追従するため、安心度は飛躍的に向上。さらにLKAS(車線維持支援システム)が車線の中央付近を維持するようステアリング操作を支援する。この二つの組み合わせにより、ドライバーの疲労軽減に大きな効果を発揮することだろう。

衝突軽減ブレーキの搭載は特に追突などの危険をかなりの確率で回避できるようになるし、誤発進抑制機能が前方だけでなく後方に対しても効果を発揮する。もちろん、これらは必ずしもすべての状況に対応できるものではない。とはいえ、日常の足として使うことが多い軽自動車にホンダセンシングが搭載されたことによる意義は大きい。ライバル車への影響も少なからずあると予想される。

世間では自動運転のレベルを上げることに注目が集まっているが、こうした足元の安全運転支援の充実が重要であると言うことを新型N-BOXは伝えているに違いない。

(レスポンス 会田肇)

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