ケンウッド“彩速”マスターモデル『タイプM』発表…70周年記念、新たなる時代へ

新横浜プリンスホテルで開催されたケンウッド“彩速ナビ”『タイプM』の内覧会
ケンウッド「彩速ナビ」に新モデル『タイプM』シリーズが加わった。上位“Z”と下位“L”の中間モデルとして位置づけ、新たなコンセプト「大画面モデル投入」「ドライブ情報強化」「ハイレゾ拡充」を打ち出した。ケンウッド設立70周年の記念モデルともなる。

4日の発表会会場はここ数年、ケンウッドがイベントを開催している横浜市新横浜駅近くのホテル。ケンウッドのコンパニオンが揃う中で受付を済ませ、会場へ入るとそこはかなり広い宴会場だ。すでに大勢の報道関係者が着席していた。発表会はJVCケンウッドの常務執行役員 新井卓也氏の挨拶でスタートを切った。

それによるとカーナビ市場は「新車・中古車登録台数の回復で2016年度は復調したものの、増えたのはディーラーオプションナビ。市販ナビでもAV一体型ナビは前年をキープし、特に10万円未満の製品への人気が高い。単価アップが図れる、魅力ある商品の開発が求められている」と分析した。また、ドライブレコーダー市場については「高付加価値化と低価格化の二極化が進むが、カーナビとのシステム購入へシフトが進んでいる」と概況の説明を行った。

その後、商品説明のために登壇したJVCケンウッド オートモーティブ分野 市販事業部 商品企画部 渋谷英治氏は、このタイプMを「新たなる時代へ向けた“彩速”マスターモデル」と表現した。具体的には、8型大画面を採用したMDV-M805Lをラインアップに揃えたほか、全モデルに渋滞表示や速度履歴といった8つの情報をグラフィカルに表示する「新INFOウィンドウモード」を搭載。さらに彩速ナビとハイレゾ対応デバイスをBluetooth接続し、ハイレゾ音源をワイヤレスで楽しめる高音質コーデック「LDAC」も新採用した。

デュアルコアCPUを搭載した高速描画技術「ジェットレスポンス エンジンIII」を前モデルから引き継いで採用。フリック操作やピンチ・イン/アウト操作などドラッグなどスマートフォンライクな素早いタッチ操作にも対応する。これは、メリハリのある高コントラスト「静電容量式タッチパネル+ホワイトLEDバックライト」をディスプレイに採用したことも大きい。また、直感的操作ができるよう、HOMEボタンに触れるとメイン操作ボタンが地図画面上に浮かび上がる「アクティブオーバーレイGUI」を採用した。

測位精度の向上も図られた。3軸のジャイロと3軸の加速度センサーを持つ「6軸ジャイロ」を新採用し、傾いた路面でも高精度に測位可能。特に山岳路や立体駐車場などでの自車位置精度が向上するという。

発表会が終わって内覧会へと移動すると、会場には多くのデモカーが並び、ハイレゾ音源を使った試聴が行えるようになっていた。ハイレゾにいち早く取り組んだケンウッドだけに、会場にいた担当者は、「ハードスペックは従来と同じでも、(機器としての)安定性が高まったことで音に対して大きな効果を生み出している。それにBluetoothを介してワイヤレスでハイレゾが楽しめるようになるLDACの搭載は多くのユーザーに支持されると期待している」と話した。

Bluetoothテザリングにも対応。ナビからスマートフォンなどのテザリングを経由することで「KENWOOD Drive Info.」を利用時はインターネットに接続可能。準天頂衛星「みちびき」への対応はもちろん、ロシアの衛星測位システム「グロナス」への対応も果たしている。渋滞情報に加え、気象・災害情報なども受信可能なFM多重放送「VICS WIDE」に対応しているのも見逃せない。

その他、会場には『スマート×連携』をコンセプトに基づく周辺機器も数多く出展。車両の前後にカメラを取り付けてカーナビの画面上でドライブレコーダーとしての表示を切り替えられる機能をはじめ、信号機との連携も可能とする「カーナビ連動型高度化光ビーコン」に対応したケンウッド独自のETC2.0車載機「ETC-N7000」も発表。これにより、ETC2.0からの情報だけでなく、光ビーコンからの情報受信もカーナビ側で反映できるようになっている。また、ケンウッド設立70周年を記念したキャンペーンの数々も披露されていた。

(レスポンス 会田肇)

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