【新聞ウォッチ】自動車7社中間決算の明暗---最終損益でトヨタ、マツダなど4社増益、日産とスバル減益

日産リーフ発表(9月)
気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。


2017年11月9日付

●無資格検査、業績下押し、日産、営業予想を下方修正(読売・2面)

●「今年の車」選考辞退、日産・スバル(読売・7面)

●日産、国への報告延期、無資格検査(朝日・8面)

●車4社、営業減益、スバルも通期を下方修正(朝日・8面)

●急発進・停車減ると保険料安く、自動でデータ送信(朝日・8面)

●完全自動運転グーグル先行、米で配車試験へ(毎日・6面)

●ヘリ墜落4人死亡、群馬・上野村、資材運搬の民間機(東京・1面)

●EU、車CO2を3割減、30年までEVシフト加速(日経・1面)

●トヨタ、IoTで車保険、あいおいニッセイ安全運転で割引(日経・17面)

●ガソリン。年初比5%高、店頭価格、8週連続で上昇(日経・24面)


ひとくちコメント

「信頼を揺るがす結果となり、深くおわび申し上げます」。無資格検査問題の対応に追われる日産自動車の西川広人社長の謝罪から始まった同社の2018年3月期の中間決算の発表が終わり、大手自動車メーカー7社の連結業績が出そろった。

きょうの読売を除く各紙が「車4社、営業減益、スバルも通期を下方修正」(朝日)、「トヨタなど5社増益、新興国市場好調」(毎日)、さらに「車5社、最終損益改善」(日経)などのタイトルで、売上高、営業利益、最終利益などを一覧表にして取り上げている。

それによると、中間決算では7社すべてが前年同期比で増収。スズキの22.2%増を筆頭に、ホンダが11.2%増、三菱自動車も9.6%増などと好調だった。また、最終利益ではトヨタ、マツダ、ホンダ、スズキの4社が増益。燃費データ不正問題で前年同期が赤字だった三菱自動車も黒字転換した。日産とスバルは減益となった。

中間決算の一覧表では前年同期に比べてマイナスは黒の三角(▲)で標記されるが、売上高、営業利益、最終利益のすべてがプラスで▲印の付いていないのはスズキと三菱自動車の2社。需要が回復したアジアの成長を取り込んでの増収増益となったようだ。

一方、18年3月期の通期業績予想では、最終利益で為替変動の影響などで好転を見込むトヨタ、ホンダ、スズキの3社が上方修正した。半面、無資格検査でのリコール費用などを織り込んだ日産は営業利益を当初見込みよりも400億円引き下げ、スバルも純利益予想を215億円下方修正している。無資格検査問題で明暗がが分かれたようだ。

(レスポンス 福田俊之)

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