冬の首都高を守る黄色いヤツら…積雪凍結対策期間に向けて安全祈願祭と出陣式を実施

安全祈願祭
首都高速道路は28日、新木場補修基地(東京都江東区)にて、積雪・凍結対策期間に向けて毎年恒例の安全祈願祭・出陣式を実施した。この式典には、首都高速関連会社各社及び協力企業各社も参加した。

安全祈願祭では東京虎ノ門・金刀比羅宮の神主を招いて、首都高社長及び各社代表者が玉串を奉奠、積雪・凍結対策期間の安全を祈願した。続いて、執り行われた出陣式では、首都高宮田年耕社長が挨拶し、「首都高速道路は1日100万台のお客様にご利用いただいている。どんな状況でも安全・円滑に交通を保つことが我々の責務だ」と語った。

その後に執り行われた出陣式では、首都高東京東局三原真一局長や関係各社代表によって決意表明がなされ、式典の最後には、首都高関連各社が保有する積雪凍結対策車両が一同に揃ってパレードが行われた。


パレードの先頭を走るのは、普段よく高速道路で目にする交通パトロールカー。この車両はトヨタ『ランドクルーザー』をベース車両として、自立式LED表示装置や緊急走行用の赤色灯、道路維持作業車用の黄色灯などが装備されている。首都高速では、現在57台保有しており、雪凍対策以外でも日々首都高速の安全を守っている。


続いて登場したのは、小型レッカー車。この車両は3トントラック車をベースに通常、事故や故障車両などの移動に使用されている。豪雪時には立ち往生した車両の移動撤去にも対応出来るよう四輪駆動車を採用している。


3番目は凍結防止用の塩水を散布する塩水散布車が登場。この塩水散布車は、塩水プラントで製造した濃度20%の塩水を10キロリットルを積載することができ、前後部のノズルから1平方メートルあたり、約0.1リットル程度散水する。首都高速では、全体で52台配備している。


4番目に登場したのは、湿塩散布車。この車両は、固形の塩化ナトリウムと塩水を混合させた湿潤状態(ゲル状)の塩化ナトリウムを1平方メートルあたり20グラム散布する。通常の塩水より路面への付着に優れているため、出入り口などの勾配がきつい箇所での散布に適している。約8トンの塩化ナトリウムと約2トンの塩水を積載することができ、首都高速では全体で13台配備されている。


5番目は塩化ナトリウム散布車が登場。この車両は、上記の塩水散布や湿塩散布後に、降雪が続き積雪した際、1平方メートルあたり30グラムの塩化ナトリウムを散布する。この車両は、約6トンの塩化ナトリウムを積載でき、首都高速では全体で16台配備されている。


6番目にはスイーパーが登場。この車両は、回転ブラシで積雪を撹拌して融雪を促進、凍結を防止する。塩水散布車と連携作業にあたることもある。通常は道路清掃作業に使用されており、首都高速では、全体で17台配備されている。


7番目に、登場したのは排気量5リットル超、最大出力231馬力のダイムラーの『ウニモグ』が登場。この車両は、約3000種類にものぼる豊富なアタッチメントがあり、コンパクトながらも馬力があり、特に出入り口や急勾配などの除雪で威力を発揮する。


8番目では、作業員とショベルカー、ダンプカーが登場。普段は道路補修等で活躍しているが、積雪時は、首都高速全域で除雪排雪作業を行うという。


最後は、標識車。この車両は、積雪凍結対策車両の最後尾に配置され、低速作業中であることを後続車に知らせる。搭載されているLED表示装置は、事前に文字や図を登録することによって約50種類の表示をすることが可能だ。

最後に、三原局長は「5年前の大雪の時以来、首都高では初動体制の強化として、夜間休日の作業班の増班や凍結防止剤散布車両を21台に増車、塩水プラントを7箇所増設などを行ってきた」とした上で、「今年度においては、南岸低気圧の接近が予想されているような状況なので、天候急変など降雪が予想される48時間前を目処に除排雪作業班を確保するなどの初動体制を速やかに構築したいと思っている」と語った。

(レスポンス 平川 亮)

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