PM2.5を自動除去するオートエアコン、新型 カローラ と レビン に搭載…上海モーターショー2019
昨年11月の広州モーターショーで初公開されたトヨタの『カローラ』と、その兄弟車『レビン』。共にミドルサイズのセダンとして高い注目を浴びたが、中でも見逃せない新装備が、オートエアコンに組み込まれたPM2.5除去システムだ。上海モーターショー2019で公開された。
多くの人が知っているように、中国では微小粒子状物質(PM2.5)などによる大気汚染が深刻な社会問題となっている。特に冬期は石炭を中心とした暖房によって煤塵や粉塵が排出されるようになり、その影響は韓国や日本にまで及んでいるとされる。当然ながら中国での関心度も高く、早い段階からPM2.5対策が様々な方法で図られてきた。
クルマでもPM2.5に対応したフィルターを搭載して対策を講じられているが、今回トヨタが採用したのはシステムがPM2.5の検出を知らせ、ボタン一つでそれを除去できるシステムをフルオートエアコンに組み込んだというもの。これにより車内は常にPM2.5を除去した環境に保たれるというわけだ。
システムの開発は中国・天津に開発拠点を持つデンソーが中心となり、トヨタとの共同開発という形で実現した。デンソーは従来よりPM2.5対応のエアコン用フィルターを中国市場向けに展開しており、担当者は「中国ではPM2.5除去に対する要望は強く、これを自動化することが目標だった」と話す。
エアコンの空気を取り込む経路上には「PMセンサー」が組み込まれており、これがリアルタイムでPM2.5濃度をエアコンのコントロールパネルに表示。濃度が上がったところでPM2.5のスイッチをONすると空調は内気循環に切り替わって外気を遮断して除去モードがスタートする。
その後はブロアの回転が最大になり、車内の空気を循環させながらフィルターでPM2.5を除去して車内の空気を最適化。この後は、PM2.5の濃度が上がると自動的にこれを繰り返していく仕組みで、システム動作後はおおよそ1分程度で車内の空気をクリーンにすることが出来るという。
カローラとレビンにこのシステムを搭載したことについて担当者は「量販車種にまず搭載することでシステムの認知度を上げ、その反応を見ながら採用車種の拡大を考えていきたい」と話していた。このシステム、日本への導入は未定とのことだが、少なくとも西日本地区を中心にPM2.5の影響は出ており、日本でも設定車を希望する声は出てくるのではないだろうか。
(レスポンス 会田肇)
多くの人が知っているように、中国では微小粒子状物質(PM2.5)などによる大気汚染が深刻な社会問題となっている。特に冬期は石炭を中心とした暖房によって煤塵や粉塵が排出されるようになり、その影響は韓国や日本にまで及んでいるとされる。当然ながら中国での関心度も高く、早い段階からPM2.5対策が様々な方法で図られてきた。
クルマでもPM2.5に対応したフィルターを搭載して対策を講じられているが、今回トヨタが採用したのはシステムがPM2.5の検出を知らせ、ボタン一つでそれを除去できるシステムをフルオートエアコンに組み込んだというもの。これにより車内は常にPM2.5を除去した環境に保たれるというわけだ。
システムの開発は中国・天津に開発拠点を持つデンソーが中心となり、トヨタとの共同開発という形で実現した。デンソーは従来よりPM2.5対応のエアコン用フィルターを中国市場向けに展開しており、担当者は「中国ではPM2.5除去に対する要望は強く、これを自動化することが目標だった」と話す。
エアコンの空気を取り込む経路上には「PMセンサー」が組み込まれており、これがリアルタイムでPM2.5濃度をエアコンのコントロールパネルに表示。濃度が上がったところでPM2.5のスイッチをONすると空調は内気循環に切り替わって外気を遮断して除去モードがスタートする。
その後はブロアの回転が最大になり、車内の空気を循環させながらフィルターでPM2.5を除去して車内の空気を最適化。この後は、PM2.5の濃度が上がると自動的にこれを繰り返していく仕組みで、システム動作後はおおよそ1分程度で車内の空気をクリーンにすることが出来るという。
カローラとレビンにこのシステムを搭載したことについて担当者は「量販車種にまず搭載することでシステムの認知度を上げ、その反応を見ながら採用車種の拡大を考えていきたい」と話していた。このシステム、日本への導入は未定とのことだが、少なくとも西日本地区を中心にPM2.5の影響は出ており、日本でも設定車を希望する声は出てくるのではないだろうか。
(レスポンス 会田肇)
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