SUPER GT レビュー 2008

第4戦 2008年6月22日 インターナショナルシリーズ マレーシア

灼熱のレースでGT-Rが1-2! トムスSCはハンディに苦しみながらも7位!!

灼熱のマレーシア、スタート前の模様

30度を超える気温、高い湿度の中で行われるマレーシアラウンドは、マシン、タイヤはもちろん、ドライバー、チームスタッフにとっても厳しい戦いの場である。チームの総合力、ドライバーの体力と集中力がキーとなることは言うまでもない。GT-R開幕2連勝の後、第3戦ではSC430が1-2フィニッシュで一矢を報いて迎えた灼熱のセパンサーキットは、熱気と波乱に満ちていた。

予選レポート

【1回目】天候:曇り 気温:30度 路面温度:37度 【2回目】天候:曇り 気温:32度 路面温度:43度

蒸し暑い曇り空の下で行われた予選1回目は、性能調整(速さを均衡化するためのルール)が如実に反映された順位が形成された。トップは1ランクの救済措置を受けているMOTUL AUTECH GT-R 22号車、その後ろにARTA NSX 1号車とREAL NSX 17号車、2台のNSXが続く。昨年、ここセパンでチーム初 優勝を果たした近藤真彦監督率いるKONDO RACINGのWOODONE ADVAN Clarion GT-R 24号車は4番手となった。PETRONAS TOM'S SC430 36号車とライトニング マックィーン apr MR-S 95号車はハンディウェイトに苦しみ、それぞれクラス12番手、13番手と苦戦。

午後のスーパーラップ(各クラスの予選1回目トップ10による1台毎のタイムアタック)は、NSXとGT-Rの一騎打ちに。M.クルムがディフェンディングチャンピオンのR.ファーマンをコンマ2秒引き離し、GT-R 22号車がポールポジションを獲得した。GT300クラスでは、クスコDUNLOPスバルインプレッサ 77号車が佐々木孝太のアタックで1秒以上の大差でポールを獲得した。

クルム選手と柳田選手
伊達公子選手のご主人、クルム選手と柳田
選手は満面の笑み

インプレッサがトップタイム
唯一の四輪駆動車が、会心のトップタイム

決勝レポート

天候:晴れ 気温:31度 路面温度:40度

毎年、灼熱の中でレースが展開されるセパンサーキット。スタート3時間前に行われたピットウォーク時には雨がぱらつき、決勝レースが夕立に見舞われることを心配する声もささやかれたが、ドライコンディションでのスタートとなった。スタート直後から、救済措置を受けているMOTUL AUTECH GT-R 22号車のM.クルムがやや抜きん出たペースで逃げ始める。12番グリッドからスタートしたPETRONAS TOM'S SC430 36号車A.ロッテラーはオープニングラップで一気に4台を抜いて8位に浮上、スタンドに歓声が沸き起こった。タイヤが温まった後も、さらに安定した走りでがっちりとポジションを守る。しかし、前を行くECLIPSE ADVAN SC430 25号車はハンディキャップが無い上に救済措置を受けているためにペースが速く、捕まえることは叶わない。26周を過ぎたあたりからGT500クラスのピットストップが始まる。36号車は28周目にピットイン、A.ロッテラーから脇阪寿一に交代、10番手でコースに復帰。ピットインを遅らせたマシンがピットに入ると36号車は8番手に復帰、しかし、7位とは10秒近い差があり、背後にはENEOS SC430 6号車の伊藤大輔が3秒差まで迫ってきた。6号車にウェイトハンディは無く、車重で60キロもの差がこの2台の間にはあった。誰の目にも36号車が圧倒的に不利な状況。残り10周、その差は1秒強にまで狭まったものの、脇阪が踏ん張ってコンマ3秒の僅差で振り切り、3位にいたARTA NSX 1号車がトラブルで緊急ピットインしたために7位でフィニッシュした。貴重な4ポイントを得て、しかも次戦ではハンディウェイトを10キロ降ろすことができる。
レースを制したのはWOODONE ADVAN Clarion GT-R 24号車。終盤、荒聖治がMOTUL AUTECH GT-R 22号車の柳田真孝と接近戦を演じていたが、ラスト5周、柳田が痛恨のミス、順位を譲ることに。これで、近藤真彦監督率いるKONDO RACINGは、GT初優勝を果たしたセパンで2年連続の美酒に酔いしれた。

GT300クラスはポールポジションから飛び出したクスコDUNLOPスバルインプレッサ77号車が独走。後続を大きく引き離して今季初優勝。チームとして実に10年ぶりの勝利を飾った。13番手スタートの大物ルーキーコンビが駆るライトニング マックィーン apr MR-S 95号車は、ピットストップを大きく遅らせて一時は2番手まで浮上したものの60キロのウェイトハンディが効いて9位でレースを終えた。

優勝したのはGT-R 24号車
ゴールの瞬間、近藤真彦監督が大きくガッツポーズ

インプレッサが完勝
寸分の隙もない完璧な走りとチームワークが
光った

マレーシアの美しい夕日
セパンの夕陽が、熱かった戦いをクールダウン…

リザルト

GT500 上位
順位 No. 車名 ドライバー タイム
1位 24 WOODONE ADVAN Clarion GT-R J.P・デ・オリベイラ/荒 聖治 1:48'26.947
2位 22 MOTUL AUTECH GT-R ミハエル・クルム/柳田真孝 +0'02.419
3位 18 TAKATA 童夢 NSX 道上 龍/小暮卓史 +0'15.526
4位 25 ECLIPSE ADVAN SC430 土屋武士/石浦宏明 +0'23.143
5位 100 RAYBRIG NSX 井出有治/細川慎弥 +0'24.314
6位 17 REAL NSX 金石勝智/金石年弘 +0'49.745
7位 36 PETRONAS TOM'S SC430 脇阪寿一/アンドレ・ロッテラー +1'08.596
GT300 上位
順位 No. 車名 ドライバー タイム
1位 77 クスコDUNLOPスバルインプレッサ 山野哲也/佐々木孝太 1:50'11.109
2位 46 MOLAレオパレスZ 星野一樹/安田裕信 +0'04.715
3位 7 ORC雨宮SGC-7 井入宏之/折目 遼 +0'19.568
4位 4 EBBRO UEMATSU 320R 阪口良平/松下昌揮 +0'21.029
5位 2 I.M JIHAN CO.LTD・APPLE・Shiden 高橋一穂/加藤寛規 +1LAP
6位 31 DOUBLEHEAD avex apr MR-S 峰尾恭輔/坂本雄也 +1LAP
9位 95 apr MR-S 平手晃平/国本京佑 +1LAP

※詳しくは公式サイトhttp://supergt.net/をご覧下さい。