


予選1位のTAKATA童夢NSX 18号車と3位のARTA NSX 1号車の激しいつばぜり合いが中盤過ぎまで続いたが、最終コーナーで仕掛けたARTA NSXがコースアウトでリタイヤ。TAKATA童夢NSXが逃げ切って今季初優勝を飾った。2位には宝山 SC430 35号車が入り、2年ぶりの表彰台を獲得した。

【1回目】天候:曇り 気温:24度 路面温度:30度 【2回目】天候:曇り 気温:26度 路面温度:30度
シリーズも折り返しを迎えた第5戦、まだ勝ち星が無いNSX勢が気をはいた。昨年もNSXが制した“ゲンのいい”菅生でTAKATA童夢NSX 18号車が今季2度目、2年連続のポールポジションを獲得。2番手はREAL NSX 17号車、3番手には昨年の覇者ARTA NSX 1号車が続き、NSX勢がトップ3を独占する結果となった。トヨタ勢はECLIPSE ADVAN SC430 25号車が最上位の4番手。これまでの活躍から50キロのハンディウェイトを背負うPETRONAS TOM’S SC430 36号車が5番グリッド獲得と健闘。日産勢はMOTUL AUTECH GT-R 22号車の8番手が最上位と振るわず。
一方、GT300クラスではウェッズスポーツIS350 19号車が、デビュー3レース目にして初のポールポジションを獲得。ドライバーの織戸学にとってもスーパーGTシリーズでの初ポールとなった。期待の若手コンビが駆るライトニング マックィーン apr MR-S 95号車は、40キロのハンディウェイトを積みながらも予選1回目で4位に入るスピードを見せ、最終的にスーパーラップで7番グリッドを獲得した。

コースアウト寸前の限界アタックに
サーキットが沸いた

新時代の到来を告げるニューマシンの
スーパーラップ

天候:晴れ 気温:24度 路面:27温度
午前中は霧雨や濃霧のためにサポートレースの開始が大幅に遅れるなど、天候悪化が危ぶまれたが、スーパーGTの決勝へ向けて次第に回復、10分遅れでスタートの時を迎えた。路面はほぼドライ、気温24度と比較的涼しいコンディションで、タイヤにかかる負担が少ないとの判断でほとんどのレースカーが柔らかめのタイヤをチョイス。レース序盤から、ポールポジションからスタートのTAKATA童夢NSX 18号車とARTA NSX 号車が激しいつばぜり合いを展開。その後方ではREAL NSX 17号車が他車との接触でペナルティを受けて後退、予選でトップ3を独占したNSX勢の一角が崩れる。前戦まで連続“ミラクル”を達成しているPETRONAS TOM’S SC430 36号車は、序盤に宝山 KRAFT SC430 35号車に5番手を譲る。フロントの空力(エアロ)パーツを縁石にヒットし、アンダーステア(ハンドルを切っても思うようにまがらない状態)が発生、我慢の走行が続く。37周目、トップのTAKATA童夢NSXがピットイン、ドライバー交代、タイヤ交換、給油を行う。続々と各車がピットへ入る中、PETRONAS TOM’S SC430は40周過ぎまでピットストップを遅らせ、一時は2番手まで浮上。しかし、コースに戻ると11番手まで後退してしまう。
一方のトップ争いは、TAKATA童夢NSXとARTA NSXがまたも激しい攻防を展開したが、最終コーナーでアウトサイドから半ば強引に仕掛けたARTA NSXがオーバースピードでコースをはみ出し、そのままコントロールを失ってクラッシュ。フロントを大破して無念のリタイヤ。ステアリングを握っていたルーキーの伊沢選手は前回のセパン戦でも強引なパッシングでペナルティを受けている。速さはもちろんだが、適切な状況判断や繊細なマシンコントロールが求められるのもスーパーGTの難しさ、そして魅力である。ライバルの自滅により、TAKATA童夢NSXは6番手から追い上げてきた2位の宝山 KRAFT SC430に20秒近い大差をつけて今季初優勝を飾った。3位には最後尾から猛烈なプッシュでポジションを上げてきたZENT CERUMO 38号車が入り歓声に包まれた。また、これまで全レースでポイントを獲得してきたPETRONAS TOM’S SC430は空力パーツの不具合を抱えながらも、二人のドライバーのテクニックと集中力でレースカーをゴールに導いて10位、1ポイントを獲得。これでハンディウェイトが20キロ軽減されるため、次の第6戦、長丁場の鈴鹿1000キロレースでの活躍が期待される。
GT300クラスは、ポールスタートのウェッズスポーツIS350 19号車がドライバー交代後にマシントラブルでピットアウトできずに大きく後退。予選2番手からコンスタントに周回を重ねたARTA Garaiya 43号車が今季初優勝。2番にはなんと最後尾スタートのダイシンADVAN Z 81 号車、3位にはDOUBLEHEAD avex MR-Sが入った。予選7番手のライトニング マックィーン apr MR-S 95号車は終盤まで5番手を走行していたが、結局は6位でチェッカーをくぐった。

NSX同士のリアルファイトは“これぞGT”

ガライヤとIS350の白熱のバトルも見所だった

曇天にもかかわらず4万人もの観客が熱狂した

| 順位 | No. | 車名 | ドライバー | タイム |
| 1位 | 18 | TAKATA 童夢 NSX | 道上 龍/小暮 卓史 | 1:50'12.743 |
| 2位 | 35 | 宝山 KRAFT SC430 | ピーター・ダンブレック/片岡 龍也 | +0'19.751 |
| 3位 | 38 | ZENT CERUMO SC430 | 立川 祐路/リチャード・ライアン | +0'30.585 |
| 4位 | 25 | ECLIPSE ADVAN SC430 | 土屋 武士/石浦 宏明 | +0'41.136 |
| 5位 | 100 | RAYBRIG NSX | 井出有治/細川慎弥 | +0'24.314 |
| 6位 | 39 | DENSO DUNLOP SARD SC430 | 高木 虎之介/アンドレ・クート | +1'18.817 |
| 10位 | 36 | PETRONAS TOM'S SC430 | 脇阪 寿一/アンドレ・ロッテラー | 1Lap |
| 順位 | No. | 車名 | ドライバー | タイム |
| 1位 | 43 | ARTA Garaiya | 新田 守男/高木 真一 | 1:50'29.833 |
| 2位 | 81 | ダイシン ADVAN Z | 青木 孝行/藤井 誠暢 | +0'06.485 |
| 3位 | 31 | DOUBLEHEAD avex apr MR-S | 峰尾 恭輔/坂本 雄也 | +0'45.100 |
| 4位 | 7 | ORC雨宮SGC-7 | 井入 宏之/折目 遼/ | +0'46.533 |
| 5位 | 46 | MOLAレオパレスZ | 星野 一樹/安田 裕信 | +0'51.828 |
| 6位 | 95 | ライトニング マックィーン apr MR-S | 平手 晃平/国本 京佑 | +0'53.810 |
※詳しくは公式サイトhttp://supergt.net/をご覧下さい。










