SUPER GT レビュー 2008

最終戦 2008年11月9日 FUJI GT 300KM RACE

ドライバータイトルはニスモGT-R、トムスはチームタイトルを獲得!

シリーズポイント上位から、XANAVI NISMO GT-R 23号車、TAKATA 童夢 NSX 18号車、PETRONAS TOM’S SC430 36号車と、3つの自動車メーカーのエースが真っ向からぶつかり合い王座を争う最終決戦の舞台は富士スピードウェイ。気温9度の寒さに手を震わせる5万の観衆が見つめる先には、スーパーGTならではの熱気とドラマがあった。

予選レポート

【1回目】天候:小雨 気温:11度 路面温度:13度 【2回目】天候:小雨 気温:12度 路面温度:14度

朝からの雨で2回の予選セッションは共にウェットコンディションで行われた。
予選1回目、5位以上のフィニッシュで無条件にタイトルが決まるポイントランキング首位のXANAVI NISMO GT-R 23号車がコースオフしてクラッシュパッドにヒット。場内が騒然となったが大きなダメージはなく、スーパーラップへ進出し 9番グリッドを獲得。ポイント2位のTAKATA童夢NSX 18号車はXANAVI NISMO GT-R を上回って7番グリッドへ。ポイント3位のPETRONAS TOM'S SC430 36号車は雨の得意なアンドレ・ロッテラー選手のキレのある走りで1回目の予選で5番手をマークしたが、スーパーラップでは路面の雨水が少なくなったコンディションにレインタイヤがマッチせずに苦戦し8番手。奇しくもポイントトップ3が並んでスタートすることになった。ポールポジションは1回目10番手からスーパーラップを走ったREAL NSX 17号車。

GT300クラスでは悪天候を得意とするAWD のクスコDUNLOPスバルインプレッサ 77号車が危なげない走りでポールポジションを獲得。ライトニング マックィーン apr MR-S 95号車は13番グリッドからのスタートとなった。

ポールポジションを獲得したREAL NSX
タイム計測直前にスピンするほどの猛烈なアタックで魅せた

悪天候をものともしないインプレッサがポールポジション獲得
唯一の4輪駆動マシンは誰もが認める安定感

決勝レポート

天候:晴れ 気温:9度 路面温度:10温度

朝方に雨は上がり、午前のウォームアップセッションはスリックタイヤでの走行となったが、レースカーが決勝へ向けてコースインを始めるとポツリポツリと雨粒が落ち始め、路面はかすかに湿った状態に。スタート時刻まで約1時間、各チームはタイヤ選択をどうするかをぎりぎりまで大いに悩むことになった。結局、GT500クラスでは後方グリッドのカルソニック IMPUL GT-R 12号車とDENSO DUNLOP SARD SC430 39号車がドライ用のスリックタイヤをチョイス。結果的にスタート後すぐに雨は止み、早々にレインからスリックに交換するチームが出始め、7周目には全車がスリックタイヤへ交換。タイヤ 選択に成功したDENSO DUNLOP SARD SC430とカルソニック IMPUL GT-Rが1-2位にポジションアップ。18周目、カルソニック IMPUL GT-Rが 前に出るとそのまま最後までトップを快走し、最終的にはZENT CERUMO SC430に12秒2の差をつけて今季2勝目を飾った。2位のZENT CERUMO SC430はランキング2位を獲得した。

ランキング3位でレースを迎えたPETRONAS TOM'S SC430 36号車は雨天時のマシンコントロールに定評のあるアンドレ・ロッテラー選手が4周目までレインタイヤを履き続けトップに浮上。5周目にスリックタイヤに換えた後もトップ5をキープし続けたが、REAL NSX 17号車が右後輪に接触してタイヤをカット、タイヤ交換の為に予定外のピットストップを余儀なくされた。これで14番手まで大きくポジションダウンしたものの、渾身の走行で11番手まで追い上げる。さらに、レースの折り返しとなる30周目に再び雨脚が強くなってきた絶妙のタイミングでピットイン。タイヤをレイン用に戻すと共に脇阪寿一選手に交代し、瞬く間に7位までポジションをアップ。一時は背後から迫ってきたトップのカルソニック IMPUL GT-Rに道を譲るものの、ラスト2周で抜き返し、トップと同一周回の7位でチェッカーフラッグを受けた。この結果、シリーズランキング3位と共にチームタイトルを獲得した。1周遅れのままではポイントが足りずに僅差でチームタイトルを取り逃す状況だったたため、脇阪選手の最後の頑張りにチームスタッフの拍手が沸き起こった。

ポイントリーダーのXANAVI NISMO GT-R 23号車は、トップにカルソニック IMPUL GT-Rがいる限りはどの順位でもタイトル獲得が叶う状況の中、9位フィニッシュでシーズンを締めくくった。

GT300クラスのライトニング マックィーン apr MR-S 95号車は1周目に他車との接触によりマシンにダメージを受け、修理の為に25周を費やして最後尾にまで後退したが、若手2人が諦めずに走行を続け、21番手でチェッカーフラッグを受けた。

2位に大差をつけたカルソニック IMPUL GT-R
12番グリッドから有終の美を掴み取った

ドライバータイトルを獲得したXANAVI NISMO GT-R
デビューイヤーにして見事なドライバータイトル獲得

シーズンを通しての戦いがチームタイトルに結実したPETRONAS TOM'S SC430
チームタイトルは常に全力勝負のトムスにふさわしい

迫力ある走りを見せたZENT CERUMO SC430
15位から2位へ、迫力のオーバーテイクショーだった

気温の低い中、熱い声援を送り続けた大観衆
2日間で73,600人の観衆が最終決戦に感動した

リザルト

GT500 上位
順位 No. 車名 ドライバー タイム
1位 12 カルソニック IMPUL GT-R 松田 次生/セバスチャン・フィリップ 1:57'09.624
2位 38 ZENT CERUMO SC430 立川 祐路/リチャード・ライアン +0'12.270
3位 6 ENEOS SC430 伊藤 大輔/ビヨン・ビルドハイム +0'13.927
4位 32 EPSON NSX ロイック・デュバル/平中 克幸 +0'41.177
5位 39 DENSO DUNLOP SARD SC430 高木 虎之介/アンドレ・クート +0'42.915
6位 35 宝山 KRAFT SC430 ピーター・ダンブレック/片岡 龍也 +0'58.891
7位 36 PETRONAS TOM'S SC430 脇阪 寿一/アンドレ・ロッテラー +1'47.061
GT300 上位
※暫定結果(レース中のトラブルへ対する抗議の為、正式結果未確定)
順位 No. 車名 ドライバー タイム
1位 26 ユンケルパワータイサンポルシェ 谷口 信輝/ドミニク・ファーンバッハー 1:57'41.086
2位 62 WILLCOM ADVAN VEMAC 408R 柴原 眞介/黒澤 治樹 +0'29.871
3位 77 クスコDUNLOPスバルインプレッサ 山野 哲也/カルロ・バンダム +0'36.973
4位 31 DOUBLEHEAD avex apr MR-S 峰尾 恭輔/坂本 雄也 +1'00.616
5位 19 ウェッズスポーツIS350 織戸 学/阿部 翼 +1'18.229
6位 46 MOLAレオパレスZ 星野 一樹/安田 裕信 +1Lap
  95 ライトニング マックィーン apr MR-S 平手 晃平/国本 京佑 22Lap

※詳しくは公式サイトhttp://supergt.net/をご覧下さい。