SUPER GT 開幕直前スペシャル!! Vol 03 クルマ、そしてモータースポーツを通じて子供たちに伝えたいこと。関谷正徳 監督 ・ 鈴木亜久里 監督 ・ 近藤真彦 監督が語る!!「クルマとモータースポーツの明日」

いよいよ最終回となったビッグ3対談。話が進むに連れ、やがて話題は今季のスーパーGTシリーズへの期待と抱負、そしてさらに次世代を担う子供達に向けたメッセージとなって行った……。

それではいよいよ、開幕戦が迫った今季のスーパーGTシリーズに関して伺いたいのですが、今シーズンはレースウィークが2日開催になりますが、チームを率いる立場ではいかがですか?

鈴木:
関係ないね! だって全員そうなんだもん。関谷さんのところだけ3日間走って、僕のところだけ2日間だったら、そりゃあ違うだろうけど。今の景気の状況を考えれば2日開催にするのは妥当だと思うし、2日間になったら面白いレースができないかというと、そんなことはないよね。金曜日からテストしているから良いレースっていうこともないだろうし、そりゃもう関係ないよね。
関谷:
まぁ、凄く良いアイディアだと思いますよ。どこかが有利になるっていう話じゃないんで、決して。走行量が多少減るだけで、これも全員が減るわけで大して物事には影響はね。
鈴木:
ないよね。さっきの話に戻るけれど、景気の良い時にはそうであっても、苦しい時にはみんなで手をつないで苦しいのを乗り越えて、良いレースを作って行かなくちゃいけないんで。たとえ1デーのレースになったら1デーの中で僕らは良いレースをしていって、このGTが良い形でお客さんに観てもらえるようなレース作りをしていけば良いと思うね。
関谷:
そうだよね。我々はとにかく一生懸命良いレースをして、お客さんに少しでも良いレースを観てもらうっていうのが最大の使命なんだよね。
鈴木:
ホントにそうだよ。

さらに今年は救済措置がなくなって、最終戦がノーウェイトになるなど、お客さんにとっても……。

鈴木:
面白いよね! やっぱりスポーツってさ、やってる人たちが本当に真剣な眼をしているのを観て、ああ関谷さんのところ強かった、僕のところ強かった、マッチのところ強かったって感動を与えるのがスポーツだと思うし。救済狙って、このレースはちょっとウエイト下ろすだのなんだのってなって来ちゃうとさ、毎回同じところでやってるわけじゃなくて、鈴鹿で観てるお客さんとオートポリスで観てるお客さん違うわけじゃないですか。だから常にどのレースも真剣勝負で戦ってかないと、観てるお客さんを裏切ることになると思うよ。
近藤:
レースを観に来ているお客さんって、その年のシリーズチャンピオンを考えながら観てる人ってあんまりいないと思う。
鈴木:
そう、今観に来ているレースで……。
近藤:
そこで誰がどう戦っているか。
鈴木:
で、感動をもらうわけじゃない。
近藤:
でも意外とチーム側はシリーズをどう獲るかを考えている。
鈴木:
そう。最終戦をどんなウエイトでどんなレースしなくちゃいけないかなんてね。
関谷:
そこにギャップがあるのよね。
鈴木:
ある! 凄くありますよ! 観てるお客さんが全員シリーズについて周るんだったら良いけど、俺が関谷さんのチームのファンで富士に行ったとして、そこで今回重いからウエイトを下ろすレースしようってされたら、やっぱ詰まんないしガッカリするよ。せっかく富士まで来て、旗もって応援に来たのに。
関谷:
やってるほうも、辛かったよね。
鈴木:
お客さんも、見え見えのレースを見せられるとムカつくだろうし。

ということは、今年はお客さんたちの“ムカつき”はかなり……。

鈴木:
少なくなるよね! あとはどこのクルマがチャンピオンになるかは、ふた開けてみないと分からないと思うけど、一生懸命頑張っている姿を観てもらうことが大事なんだと思うよ。

今年は自チーム、ライバルチームを含め、どんなドライバーやチームに注目していますか?

鈴木:
そりゃもうどこも自分のところのチームやドライバーが頑張ってくれりゃ良いと思ってるだけでさ、人んちの注目どころなんて考えてる暇ないよ、なぁ(笑)?
近藤:
あはは(笑)。
関谷:
まぁとりあえず、自分たちとしては当然トムスがチャンピオンになると信じてやるわけだから。あとは若い子達が乗ったクルマが速く走ってくれたらうれしいし、やっぱり生きてるクルマの動きを見せるレースができたらうれしいよね。
鈴木:
お客さんもうれしいよね。あと、どこがチャンピオンになるかなんてのは1年間やってみないと分からない。どこが注目かなんて分からないからね。全レース、どこのサーキットでも良いバトルが見せられたら、お客さんたちも喜んでくれるんじゃないかな。

関谷さん。亜久里さんのチームはチャンピオンを獲得されていますし、近藤さんのところも今年はセパンだけじゃないぞというお気持ちもあるのでは?

近藤:
ん? もう一回言ってみろ(怒・笑)!
鈴木:
何を言い出すんだと(笑)。
近藤:
いや、セパンはね。もちろん誰もやったことのない3連覇という夢はありますよ。でもチャンピオンはね、そんなに甘い世界じゃないですよね、うん。1回や2回、1年に勝ったからって、すぐにチャンピオン獲れるような甘いGTの世界じゃないんで。まだ僕たちにとっては、手が届くところというより夢なんでね。それに向かって一歩ずつは近づいています。
関谷:
車両的にも一歩前進したわけだし、ウチとしても“これでチャンピオン獲れないはずがないんだ”っていう風に思ってやっていますよ。
鈴木:
毎年そうだよね。“今年は!”って。毎年“今年は!”って思ってる。