ホーム > モータースポーツ > プリウスカップ > もてぎ(栃木県)

プリウスカップレポート プリウスカップトップへ戻る

エコランだって本気モード!<ムービー>TOM'S アンドレ選手のエコランの極意

全国を転戦してきたプリウスカップの、今回の舞台は関東地区。もうすぐSUPER GT最終戦が開催されるツインリンクもてぎでGAZOO Racingチームから参戦するのは、SUPER GTのアノ面々!?

  • 『プリウスカップ』レポート動画はこちらから
  • 『プリウスカップ』フォトギャラリーはこちらから

参加者最多の670名

新型「トヨタ・プリウス」の試乗会で、チーフエンジニアからウワサを耳にして以来、いつか見てみたいと思っていたプリウスカップ。それは、今回選手としてステアリングを握らない私ですらテンションの上がる楽しい1日――素晴らしい秋晴れのもと、トヨタ自動車応援団のチアリーダーも応援に駆けつけ、それはまるで「秋のプリウス大運動会」――でした。

関東地区を対象とした今回のプリウスカップは、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、新潟、山梨のプリウス販売店から41チーム、670名が参加。朝9時、会場となったツインリンクもてぎのピットに、色とりどりのカラーリングやステッカーチューンを施された各チームのプリウスたちが整列。整備競技と走行競技に参加するべく出番を待っていました。私は初めて見るプリウスの大群に圧倒されて大興奮!

ツインリンクもてぎには、関東支部の販売店41チームが集結。開会式は熱気ムンムン。
ツインリンクもてぎには、関東支部の販売店41チームが集結。開会式は熱気ムンムン。

競技開始前、ピット裏にズラリと整列する新型プリウス。
競技開始前、ピット裏にズラリと整列する新型プリウス。

プロ集団のメンツにかけて……

GAZOO Racingチームの舘会長、関谷監督、アンドレ・ロッテラー選手。3人とも気合十分!
GAZOO Racingチームの舘会長、関谷監督、アンドレ・ロッテラー選手。3人とも気合十分!

スタート前、舘会長のもと、綿密な作戦会議を行うGAZOO Racingチーム。
スタート前、舘会長のもと、綿密な作戦会議を行うGAZOO Racingチーム。

さらに今回は、GAZOO Racingチームから参戦するゲストの面々が面白い! 過去最多の参戦経験を持つトムスの舘信秀会長が監督役。ドライバーは、SUPER GTで監督を務める関谷正徳さんと、SUPER GTやフォーミュラ・ニッポンで活躍するアンドレ・ロッテラー選手、そして出場するたびに好燃費をマークしているGAZOOレディの3名。

チームは舘監督の陽気で適切なリード(?)で、朝からみんなハイテンション。監督は「威勢がいいのは今だけだ……」と自らの過去の苦戦ぶりを話すも、関谷さんは自信満々。ところが練習走行で苦戦して、やっぱり落ち込む関谷さん。それを見て「ホラね!」とからかう舘監督と関谷さんのやりとりを見て、また皆で大笑い。普段はクールなアンドレ選手まで笑っていました。

マシンとの対話が大事

午前中行われたサービス競技(1)。走行競技前に車両の事前点検、故障探求、部品の脱着を実施し、正確性と手際の良さを競う。
午前中行われたサービス競技(1)。走行競技前に車両の事前点検、故障探求、部品の脱着を実施し、正確性と手際の良さを競う。

グリットに並び走行競技のスタートを待つ各チームの参戦車両。
グリットに並び走行競技のスタートを待つ各チームの参戦車両。

競技は、午前中にサービス競技の1回目と練習走行、午後に2回目のサービス競技と走行競技の決勝が行われます。ただ、特別参加のGAZOO Racingチームが出るのは走行競技のみ。ならば緩いムードかと言えば、始まってみれば皆さん大マジなんです。
関谷さんとアンドレはEVモードの存在を知り、開発者からも「ハイブリッドシステムインジケーターを参考に走る」というコツを伝授され、ヤル気満々。マシンと対話しながら走るという点は、SUPER GTでもプリウスカップでも同じなのです。

いよいよ走行競技決勝が始まり、第1ドライバーの関谷さんも「今度こそ……」とエンジンを使わず静かに最後尾からスタート。結果は練習走行時には思いもよらなかった29.0km/リッターだったから、ちょっと得意気です。関谷さんが記録した燃費はチーム内のベスト燃費でした。
第3ドライバーのアンドレは、ゆっくり走ったGAZOOレディの遅れを取り戻すために、スピードアップ。平均ラップタイムの調整を強いられつつ燃費にも気を遣わなくてはなりませんでしたが、それでも平均燃費は21.5km/リッター! プリウスってやっぱり凄いんだ。
競技中、販売店チームのピットのあちこちからドライバー交替とサービス作業を終えピットアウトするプリウスを送り出すたびに大きな拍手が聞こえてきます。皆さん、一生懸命取り組んで、思いっきり楽しんでいるようでした。

走行後、高燃費を記録した秘訣をアンドレ選手に説明する関谷監督。
走行後、高燃費を記録した秘訣をアンドレ選手に説明する関谷監督。

ピットサイドから指示を出す舘会長。
ピットサイドから指示を出す舘会長。

ピットからスタートする第3ドライバーのアンドレ・ロッテラー選手。
ピットからスタートする第3ドライバーのアンドレ・ロッテラー選手。

要求のレベルの高さにビックリ

基準タイム内で高燃費を目指し走行する各チームの参戦車両。基準タイム内で高燃費を目指し走行する各チームの参戦車両。

プリウスカップは、トヨタ・プリウスを販売/メンテナンスする販売店の方たちだけに与えられた特別な機会。総合優勝を手にするためには、サーキットを走るプロのレーシングドライバーにも「参りました」と言わせるほどの走行ペースや燃費を計る“頭脳”と、ハイブリッドカーを効率よく走らせる“運転技術”、そしてレーシングチームメカニックさながらの速さと正確さが必要な“ピットワーク”の、総合力が要求されるエキサイティングな競技でした。

そんな中、総合優勝した「東京トヨペット やっぱり、ハイブリッドは東京トヨペット」チームは、走行競技/サービス競技ともに1位を獲得。第1ドライバーは30.3km/リッターの参加者中最高燃費をマークするという、まさに完全優勝。 静かなハイブリッドカーで繰り広げられた大興奮の競争。私の耳には、各チームの声援や拍手、そしてGAZOO Racing チームの愉快で真剣な会話の数々が心地よく残っています。
(文=飯田裕子)

飯田裕子
飯田裕子(いいだゆうこ):プロフィール自動車メーカーに勤めるかたわらカーレースを始め、その後「自動車生活ライター」に。 ドライビングインストラクターとしての経験が長く、現在は「アウディ ドライビング エクスペリエンス」のインストラクターを務める。『飯田裕子の遊裕ブログ』『ゆうゆう自動車生活』も公開中。

総合結果

結果

【プリウスカップ概要】

サービス競技(最高50ポイント)と走行競技(最高50ポイント)の合計ポイントで順位を競います。

<サービス競技>
エンジニア3名でサービス競技(1)、(2)を実施。正確性と手際の良さを競う。
サービス競技(1)得点とサービス競技(2)得点で順位を決定し、その順位でポイントを決定。

■サービス競技(1)
走行競技前に車両の事前点検(日常点検+α)、故障探求、部品の脱着を実施
<所要時間20分>
■サービス競技(2)
走行競技中のドライバー交代ピットイン時(2回)に車両各部の点検およびタイヤローテーションを実施
<所要時間4分〜7分>

<走行競技>
ドライバー3名合計で規定周回数を走行。
ドライバーの平均燃費の順位でポイントを決定。
競技委員が定めたレギュレーションに違反した場合はペナルティによる減点がある。

関連リンク