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模型工房 達人から学ぶプラモデル
第2回 戦闘機をつくる
2回目はプラモデルの達人 岡崎氏に「ノースアメリカン P-51B マスタング 1/24スケール」をモデルに実際作っていただきながらテクニック、注意点、コツなど順を追ってアドバイスしてもらいました。
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  ●作る前にまず「設計図を読む」
 プラモデルを上手に作る最大のポイントは設計図を読むということです。
達人いわく、設計図を「読めない、読まない」人が多いと言います。プロのフィニッシャーでも必ず製作する前に設計図は熟読すると言います。プロはそこから設計者の苦労や意図を読み取るのだそうです。設計図には絵だけの説明が大部分を占めるので、絵を良く理解する、組立ての順番を守るということが大切です。

●下地作り
 まずランナー(パーツをつないである枠)からパーツを切り離していく際は細かいパーツがどこかに飛んでなくならないように作業は箱の中で行います。パーツは指で押さえながら丁寧に切り離します。また、透明なパーツは力がかかるとひびが入るのでパーツのランナー側から切り離して、その後余分な部分を慎重に切り離すとよいでしょう。万一破損してしまった場合は、部品を取り寄せることができます(有料)。説明書に書いてあるのでチェックしてみてください。そして製造時に出来てしまう「パーティングライン」や、ランナーから切り離した跡を1000〜1200番のペーパーを使って削り取ります。さらに、磨き粉を使ってコンパウンドをし、「サフェーサー」という色を塗装する前に塗る処理剤を使い、見えない傷を見つけて修正したり塗装面の厚みを出します。また色の吸い込みを抑えてくれるので塗装の仕上がりを良くします。

●コックピットの塗装・組立て
 下準備が出来たらまず始めにコックピットの塗装、組立てを行います。大変細かい作業になりますが、ここでの丁寧な作業が出来映えを左右します。パーツは別々に細筆で丁寧に塗ります。そして、ポイントになるのがキャノピー(コックピットの窓ガラス)枠の塗装です。まずマスキングをしますが、透明なテープでキャノピーの両面をマスキングしたあとデザインナイフなどで枠部分をカットします。少し難しいですが根気よく作業をしましょう。そして塗装ですが、注意しなければならないのはキャノピー枠の中と外の色を間違えずに塗り分けることです。キャノピー枠の中の色はコックピットの内と同じ色になり、キャノピーの外の色は機体の色と同じになります。ですからコックピットを塗装する時にはキャノピーの中枠を同時に塗装し、機体を塗装する時にキャノピーの外枠を同時に塗装すると良いでしょう。組立てて、接着する時もキャノピーに神経を使いましょう。ガラス部分がくもってしまわないように接着剤をクリアーボンドや木工用ボンドに替えて使えば、乾くと透明になるので、綺麗に仕上がります。達人によると、戦闘機はキャノピーの見栄えが出来映えに左右し、モデラーが一番神経を使うところです。つや消しの古い戦闘機であっても、キャノピーが綺麗でないとリアル感が出てきません。

●機体の組立て・塗装
 次にポイントとなるのが機体の接合面です。継ぎ目をいかにきれいに仕上げるかで大きく出来映えが左右します。仮組み(部品と部品を合わせてみてズレがないか隙間がないか確認)をしたあと、継ぎ目にペーパーをかけてきれいにします。もし隙間が大きいようならパテを使って継ぎ目を埋めましょう。
 次に接着をします。この時、接着剤はベタベタ塗り付けず、量を少なめにして塗ることがポイントです。
 つづいて塗装ですが、その前にマスキングをします。戦闘機は迷彩柄などがあり、塗り分けすることが多いのでマスキングが重要です。丁寧に行いましょう。塗装は機体の明るい色の部分から塗る事が基本です。また機体の上面、下面と色が分かれていたら下面の明るい色から塗ると良いでしょう。クリアー塗装はデカール処理(シールを貼る)を行った後につや消しクリアを塗装します。

●部品の塗装・組立て
 機体が終わったら各パーツを塗装し、組立てます。これも細かい作業になりますが丁寧に行いましょう。接着の際の注意点は、接着剤の量を少なめにすること、脚やアンテナを取り付ける時にはバランスが悪くならないように前後左右を見ながら接着をすることです。

●デカール処理
 デカール(シール)は必ず貼る位置を設計図と照らし合わせて確認します。そして、貼るシールだけを切り取ります。水の中に30秒つけて、外れやすくしたあと機体に持っていき台紙ごと貼りつけます。そのあと、ゆっくりとピンセットで下の台紙をずらします。ここでの注意点としてデカールは一つずつ貼りつけること、台紙ごと機体に持っていき台紙をずらすということです。大きいデカールから貼っていくと小さいデカールの位置も決めやすくなります。
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パッケージから出した全パーツ。戦闘機にはマークがあるのでデカール(シール)が多い。
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継ぎ目のない美しいライン。下地処理を丁寧に行うと出来あがりがとてもきれいになる。
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バランスの良い機体。細部に渡るパーツの気配りがリアル感を生み出している。
■達人の伝授する戦闘機つくりのコツ
(1) 透明なパーツは切り離すと割れやすいのでまずランナーから切り離せ!
(2) 戦闘機の出来映えはキャノピーの見栄えで決まる
(3) キャノピーの接着にはクリアーボンドや木工ボンドを使うとキレイに出来る
(4) 接着剤はつけすぎるな!!
(5) 塗装は明るい色から塗るべし
(6) デカールを貼る位置を確認する時は機体と必ず設計図の絵と同じ方向においておこなうべし
(7) デカールを貼る時は台紙ごと貼り、台紙をピンセットでずらす
(8) デカールは大きいものから貼っていく
出来あがった作品の保管の方法としては透明のガラスケースに入れてホコリなどで塗膜を傷つけないようにしましょう。
今回は戦闘機編ということで「ノースアメリカン P-51B マスタング」を達人 岡崎氏に製作工程を追って順にお話しを聞きました。写真では見ることが出来ませんが、コックピット内は計器類が丁寧に塗り分けてあり、シートベルトを特別に取りつけていたりと、精密にできあがっています。プロならではの見事な完成品。機体の塗り分け、コックピットなどの細かい部分の塗装、組立てがリアル感を演出していました。
今回紹介した戦闘機、ノースアメリカン P-51 マスタングは「模型工房」にて販売しています。達人 岡崎氏が注文を受けてから組立て、塗装をして完成品をお届けします。
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