【超初心者向け!】クルマのエンブレムの見分け方 ~動物モチーフを見分けよう!~

クルマ超初心者に向けて、エンブレムの見分け方をお伝えする本講座。今回のテーマは「動物モチーフ」のエンブレム。ブランドの頭文字をデザインしたエンブレムなどに比べると少数派だが、根強いファンも多いのでこの機会にしっかりと覚えておこう。それでは授業を始める。

アルファロメオ

こちらはイタリア・ミラノに本社を持つ「アルファロメオ」のエンブレム。内円のモチーフは、ミラノ市の紋章「赤十字」と、人を飲み込んでいる大蛇が描かれたミラノの貴族ヴィスコンティ家の紋章。一見おしゃれな雰囲気だが、大蛇側の状況が結構大変なことになっているというシュールさが魅力だ。日本のメーカーのエンブレムにはあまり見られないテイストと言えるだろう。

ポルシェ

ドイツの自動車メーカー「ポルシェ」のエンブレム。中心に「跳ね馬」が描かれたこのエンブレムは、本社のあるバーデン=ヴュルテンベルク州とその州都シュトゥットガルト市の紋章が組み合わさったもの。知的で高貴な佇まいは「さすがポルシェ」の一言。若干近寄りがたい気がしてしまうのは、筆者が庶民だからか。

プジョー

ライオンがモチーフになっているフランスの自動車メーカー「プジョー」のエンブレム。このエンブレムは、元々鋼材工場として誕生したプジョーが、当時の製品だったノコギリの刃に品質の証としてライオンマークを付けていたことに由来する。ちなみに画像は一世代前のエンブレム。2010年からはこれにやや3D感が加わったものが採用されている。

サーブ

最後はスウェーデンの航空機メーカーで独自の自動車部門を持っていた「サーブ」のエンブレム。エンブレムに描かれているのは、ワシの頭とライオンの体を持つ伝説上の動物「グリフィン」。「守護」と「強さ」の象徴をモチーフにしたエンブレムだったが、その思いもむなしく、メーカー自体はGMに買収された後に2度の経営破たんを経験し立ち上がれなくなってしまった。ファンのためにもぜひもう一度「グリフィン」を羽ばたかせて欲しいものだ。

今回ご紹介したエンブレムの中なら、「プジョー」は比較的街中で見かけることも多いので、ぜひ実物もチェックしてみて欲しい。この他、動物がモチーフになっているエンブレムだと「ランボルギーニ(牛)」「フェラーリ(馬)」「ジャガー(ジャガー)」などがあるので、こちらも押さえておければ最高だ。それでは、起立、礼、さようなら!

(根岸達朗+ノオト)

[ガズ―編集部]