もし高速道路でアクシデントが起きたら……!?

ゴールデンウィークということで、クルマで遠方に出かける人も多いのではないでしょうか? 今回は、高速道路でアクシデントが起きた場合の対処法を紹介します。

サービスエリアでクルマをぶつけられたら……!?

意外に多いサービスエリア内での接触事故。サービスエリアに入る際に徐行したら後ろから来たクルマに追突された、駐車スペースから出ようとしたら入ろうとしたクルマと接触した、などの事故が報告されています。トラブルが起きたら携帯電話などで110番、もしくはサービスエリア内の非常電話を利用しましょう。

非常電話は無料で、そのほとんどが受話器を取るだけで道路管制センターにつながります。
その後、警察への転送が可能です。

高速道路上で大地震が起きたら……!?

地震が起きると、突然パンクした時のように、クルマが左右にゆれ、ハンドルをとられるような感じになります。ゆっくりとスピードを落とし、左側路肩に停車して、エンジンを止めましょう。大きな斜面の下やトンネル出入り口付近では、震度によっては、崩落の危険がありますので、なるべくその場所をさけて停車しましょう。路肩に停車したら、追突事故が起きないよう、ハザードランプをつけ、車両後方に停止表示板などの停止表示器材を置きます。
また、前後の車両間隔をとるなどの、余震への予防措置をとりましょう。

緊急地震速報を受信した場合、後ろから来るクルマが情報を聞いていない場合もあるので、急ブレーキをかけるなど、あわててスピードを落とさないようにしましょう。ハザードランプをつけ、周囲のクルマに注意を促した後、ゆるやかに速度を落としましょう。

止むを得ずクルマを離れる時は、窓ガラスをしっかり閉め、ドアはロックせず、エンジンキーはつけたままにします。スマートキーの場合は、ダッシュボードの上など、分かりやすい場所に置いてください。救護活動や事後処理に支障をきたす場合は、クルマを移動させることがあります。可能であれば、車内に連絡先を記したメモを残しておきましょう。

いずれも警察や高速道路会社の指示、またはラジオ等による公共機関の情報によって慎重に行動してください。

トンネル内で火災が起きたら……!?

火災が発生したら、身の回りの安全を確保した後、非常電話か、押しボタン式通報装置のボタンを押して通報しましょう。トンネル内には押しボタン式通報装置が50m間隔で、非常電話が200m間隔で設置されています。押しボタン式通報装置は、ランプがつくまで押すと自動的に火災が通報されます。

消火は、火勢の弱い初期段階に行うのが効果的です。消火器は50m間隔で設置され、消火栓が設置されているトンネルもあります。火災が拡大して手に負えなくなったら、無理をせず、すみやかに避難しましょう。ハイブリッドなど高圧なバッテリーを搭載している場合は、消火方法を間違うと感電の恐れがあります。非常駐車帯などの安全な場所に避難してください。

クルマから離れる際は、車両を左側路肩に寄せ、サイドブレーキをかけ、エンジンを止めます。キーはつけたまま、ドアロックはしないで、車検証を持って避難します。これは、緊急活動等でクルマが通行の妨げになった場合、すみやかに移動できるようにしておくためです。煙は温度が下がると降下します。煙にまかれないよう、煙の流れを見て非常口の方向を確認しましょう。

トンネル内で故障や事故が起きたら……!?

まずはハザードランプをつけ、後ろから来るクルマに合図し、非常駐車帯にクルマを停めます。やむを得ず車線上に停車した場合は、停止表示板などの停止表示器材を置き、後ろから来るクルマに知らせましょう。非常電話で通報し、道路管制センターの指示に従ってください。トンネル内は路肩が狭いため、できるだけトンネルの外に出るか非常駐車帯に入る努力をしましょう。

もしものときのために、発炎筒や停止表示器材は必ずクルマに積んでおきたいですね。

それでは、よいゴールデンウィークを!

(平野友紀子+ノオト)

[ガズー編集部]