まるで花畑! ヨーロッパ車の祭典「ミラフィオーリ2016」レポート

今回で第6回目を迎えるミラフィオーリは、イタリアフランスをはじめとするヨーロッパ車が華麗な花を咲かせる祭典です。事前募集で集まった250台のヨーロッパのクルマの数々が7月24日(日)、愛・地球博記念公園(モリコロパーク)に大集合。和やかな雰囲気の中、「ミラフィオーリ2016」が開催されました。

こだわりのマシンから、普段のアシにしているクルマ。いとおしいペットのような愛車など、一言でヨーロッパ車といっても実にその付き合い方はさまざま。車種やブランド、製造国といった「そのクルマは何か」ではなく、様々なクルマとの「付き合い方」の片鱗がうかがえるようなイベントです。

入場した順番で詰めて誘導される参加車両たち。カラフル&華やかな雰囲気が会場内に広がっていた

カーライフを彩る様々な提案をしている協賛企業のブースもあり、フードを提供するキッチンカーの屋台村には、地域色豊かなメニューを出すお店も出店していました。モータージャーナリスト竹岡圭さん、嶋田智之さんによるトークショーなどイベントも盛りだくさん。もちろん参加車両を見て歩くだけでも楽しいミラフィオーリの様子を、写真を中心に振り返りたいと思います。

オフィシャルカーとして忙しく走り回るクルマもプジョー・607(奥)とフィアット・ムルティプラ(手前)。希少なクルマにファンから注目が集まっていた
最近精力的にイベントに参加し、広くクルマ好きユーザーと接点を持つ東京都江戸川区のピッコロカーズでは、50㏄のスクーター用けん引キャリアを紹介。愛くるしさと隅に置けない使い勝手で多くの人たちから注目を集めていた
ローマラリーに参戦するムゼオチンクエチェントレーシングチームも来場者にお披露目された
小さなランチアのベルリーナ(奥)と左ハンドルのランチア・イプシロン(手前)だ。きれいなフルビアはすっかりこのイベントの常連だ
クルマの個人間取引システム「カエルナラ」のブースに置かれた、素敵なアルファロメオ・スパイダー。なかなか手に入りにくくなってきているクルマだが、価格はリーズナブルだった
北米向けのチンクエチェント(フィアット・500)。ヘッドライトが北米の法規に適合しないため、このような特異な顔に。しかし、このモデルにしかない独特の愛嬌がある
素晴らしいルノー・サンク。この日のミラフィオーリスタイルコンテストで一位に輝いた。きわめてシンプルなのに完成された佇まい。コンディションも素晴らしかった
フィアット・リトモも最近ではめっきり見かけなくなってしまった
日産・マイクラC+Cは英国製、ということで立派なヨーロッパ車と言えるだろう。ホイールベースが違うのと、国内用のマーチにないエンジンミッションの組み合わせで、乗り味も別物だ
このきれいなジャガー・X308は左ハンドル。イタリア車フランス車に負けない存在感はそんなコンチネンタルな仕様に依るのかもしれない
トヨタ・アイゴは日本未導入のヨーロッパトヨタのエントリーカー
ミラフィオーリに集うクルマはドイツ車もどこかエレガントなクルマが多い。メルセデス・ベンツのCLSシューティングブレークも自然と溶け込む
デ・トマソ・パンテーラ。とてもきれいな一台。商業的には幕を閉じることになるブランドだが、今につながるイタリア自動車文化の中では、欠かせない存在だ

当日は熊本地震の被災被災地に向けたチャリティー缶バッジが用意されたり、抽選大会が実施されたりと楽しいプログラムがいっぱい。抽選では、当日飛び入り参加の人や、見学のみの人なども参加していました。

すでにすっかり初夏の風物詩となりつつあるミラフィオーリ。比較的希少なイタリア車をはじめとする欧州車が、趣味としてばかりではなく、みなさんの生活に寄り添うように活躍している姿を数多く目にすることができることも、このイベントの魅力です。また来年、このモリコロパークに咲く満開の花を見に来てみたい。今から楽しみです。

テスラにスタッフの方がずいぶん乱暴なことを! と思ったら、世界最高硬度のプレミアムコーティング「セラミックプロ」の実演。子供から大人まで、コーティングの硬度を体験していた

(中込健太郎+ノオト)

[ガズー編集部]

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